こんにちは!獣医師の鵜飼です☆彡
今回は、みなさまに乳腺腫瘍のチェック方法についてお話します。
乳腺腫瘍とは、乳腺にできる悪性のできものです。
しこりを触っただけでは悪性か良性かの判定はできません。
が、おうちでまずはしこりを見つけること、それが早期発見には大切です。
犬・猫たちのできもので一番多いのは実は皮膚のできものです。
皮膚って面積が広いですし、背中を撫でているときなどに見つけやすいので
よく病院でもできものが出来た、いぼがある、ふくらんでいる、出血した。。。
といったご相談をお伺いします。
ですが、皮膚のできものは良性であることも多く、
肥満細胞腫だったり、肛門や眼などの大事な場所の真横にできた、、とかでなければ、
そんなに苦労をすることもありません。
そして、
2番目に多くできるできものが、実は乳腺腫瘍!です。
特に、子犬子猫の時に避妊手術を選択しなかった子については、
発生率が避妊済みの子よりも高くなります。
イデアの患者様方は避妊手術を受けてらっしゃる方が非常に多く、
ほかの地域と比較すると乳腺腫瘍はできづらいかもしれません。
もちろん、
成犬になってから飼われる方もいるし、
避妊手術を選択しないことや出産がいけない!ということではなく、
リスクが高くなるので、未避妊の子はよく触って見張っておかなくてはいけません。
犬猫の乳腺は、人間とはちがって、
胸から下っ腹のあたりまで、縦に2本、細長く存在します。
乳腺腫瘍も、最初は米粒のような小さなしこりから始まります
乳腺のふわふわの脂肪の中に、コロっと触れるようになりますので、
乳腺チェックをするときは、
わんちゃんねこちゃんが寝てるとき、もしくは、誰かに前足をもってもらって万歳ポーズ、、、
(ばんざーい♪)
前足の付け根から両手でそれぞれの乳腺をつまみ、
ゆっくりつまみなおしながら上から下に順に移動していきます。
(もみもみ、、、って何すんねん!すごい顔がいやそう、、笑)
毛が多い子や小柄な子は、とても触りづらいのですが
根気よく、もみもみしてみてください。
乳腺の脂肪の中、皮膚の下、コリっとしたものが触れないかチェックをお願いします。
もみもみするのは、飼い主側にも癒し効果抜群ですね♪
特に猫さんの乳腺腫瘍は80%が悪性と言われています。
しこりを見つけた場合は、 早めのご相談をお願いします☆