こんにちは!
獣医師の足立です。
みなさん、先日の雪は大丈夫でしたか?
うちの子にとっては、生まれて初めての雪でした。
おそるおそる触って感触を楽しんでいましたよ。
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今日は
無菌性結節性脂肪織炎
という病気を説明します。
【 どんな病気? 】
自己免疫疾患で、
皮下脂肪織が炎症を起こす病気です。
【 原因はなに? 】
原因不明で、
免疫介在性の疾患です。
膵炎や多発性関節炎とも関連があるとされています。
【 起こりやすい犬種は? 】
犬猫さまざまな種類になります。
特にミニチュア・ダックスが多いです。
【 どんな症状が出る? 】
皮膚のさまざま場所に硬いしこりができ、
痛みや熱感がでます。
時間が経つと、しこりがつぶれて
黄色から血様の膿がでてきます。
発熱、元気食欲低下などの
全身症状がでることもあります。
【 どうやって診断するの? 】
縫合糸、感染、外傷、異物、注射後の炎症反応
薬疹、昆虫咬傷、腫瘍などを除外
皮膚病理検査
【 どうやって治療するの? 】
単発病変であれば、外科切除。
多発病変であれば、免疫抑制剤の投与。
長期にわたり、投薬管理が必要になります。
ややまれな病気になります。
少しでも気になる症状があれば
獣医師、スタッフにご相談ください。