いつもながら突然ですが、
愛犬が首を振ったり、しきりに後ろ足で耳の後ろ側をかいたりしていませんか?
梅雨くらいから耳が痒くなる病気、「外耳炎」で通院するワンちゃんが増えています。
外耳炎でよくみられるのが、
耳の穴から奥の「耳道」でばい菌やカビが繁殖してかゆくなる場合。
原因として考えられるのは、
- 耳掃除ができていない
- 垂れ耳
- 高温多湿
- アレルギー持ち
- 脂っぽい体質などです。
耳垢はばい菌やカビの栄養や隠れ家になりますので、
湿度が高く暑い時期はこまめに耳掃除をして清潔に保たなければいけません。
しかし、まちがった耳掃除のやり方によって、
逆に耳道を傷つけてしまう場合もありますので注意が必要です。
犬の外耳は人間とは違い、アルファベットの「L」の形をしているため、
耳道に関しては、綿棒ではなく洗浄液で掃除してもらうようにお願いしています。
やり方がわからない方は耳掃除だけでもご指導させていただきますので、
受付まで遠慮なくおっしゃってください。
ひどくなると耳道の横を通っている顔面神経がやられたり、
首が傾いたままになったりすることもあります。
炎症が長引くと肥厚したり腫瘍化したりして耳の穴がなくなることもあり、
その場合は耳掃除ができなくなるので手術しないといけなくなることもあります。
めんどくさいと思わずに、
「治療」になってしまう前に正しいやり方で耳掃除をしてあげてください。