ペットの病気・気になる症状

意外と多い?猫の突然死

こんにちは!獣医師の足立です。

今年も動物の撮影会が、大盛況で終わりました!

 

スタッフは通常業務をしている中の

撮影会だったので、

あまり様子は見られませんでしたが

撮影の時間待ちや、終わった後の飼い主さんたちの

うれしそうな姿を見ると

今年もやれて良かったな~と、

スタッフ同士で話していました。

また次回、楽しみにしていてください!

 

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若い猫さんが突然亡くなってしまったという話を

時折聞くことがあります。

前兆もなく、

一般的には若く病気になることは少ないので

飼い主さんは、心の準備もする間もなく

その時をむかえ

精神的にかなりのショックを受けられます。

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亡くなってから、全部調べたわけではないので

一概には言えませんが

猫の突然死の原因の多くは、

心筋症だと言われています。

 

 

 

心筋症は心臓の病気の一種です。

中でも、猫で多いのが

肥大型心筋症というものです。

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心臓の筋肉が分厚くなる病気で、

それにより、血液の循環が悪くなります。

進行してくると

肺や胸に水がたまり

呼吸がしにくくなったり

 

血の塊ができやすく

血管に詰まることにより

激痛をともなう、後肢麻痺を起こします。

もしくは、明らかな症状もなく

突然死を起こします。

 

 

 

 

この病気は

健康に見える猫でも、約15%が持っていると言われている

とても身近な病気です。

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心筋症の原因は、遺伝的なものと考えられています。

多いと言われている品種は

メイン・クーン

ラグドール

アメリカンショートヘアですが、

他の品種や雑種猫でも発症します。

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この病気の一番厄介なポイントは、

末期になるまで、

診断されないことが多いことです。

 

初期では、普段の生活も普通です。

ワクチンなどで来院されたときに

私たちが行う身体検査や

聴診でも心雑音はないことが多く、

疑うことすら出来ません。

健康診断などの、一般的な血液検査でも分かりません。

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この病気は、末期になってしまうと

なかなか命を救うことが難しい病気です。

ただ、早期に発見診断することにより

心臓の負担を減らす薬を始め、

進行を遅らし、寿命を延ばすことが可能です。

 

 

 

診断には、心臓のエコー検査が有用です。

しかし、猫さんは神経質な動物なので

病院に来て、ただでさえ緊張している中

エコー検査中、じっとすることができなくて

気軽に検査することが難しいのが、現状です。

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そこでおすすめしたいのが、血液検査です。

猫さんは、他の病気であっても

症状を示さないことがほとんどです。

なので、1年に1、2回の健康診断をおすすめしています。

その時に、血液検査のBNP検査を追加すると

心臓病をあぶりだすことができます。

 

 

BNPは、心臓病により心臓に負担がかかってくると

分泌されるホルモンです。

これが高値であれば、心臓病を疑うものです。

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猫の飼育頭数が増える中

おそらく、この病気を持つ子も

増えているんではないかと考えます。

猫さんの定期的な健康診断をおすすめします。

 

 

 

この病気やほかに何か気になる点、

疑問がありましたら

お気軽に獣医師、スタッフにご相談ください。