ペットの病気・気になる症状

目に見えない猫の病気

こんにちは、獣医師の足立です。

最近めっきり寒くなって来ました。

夜、布団の中でぬくぬくするのが、

気持ち良い季節になって来ましたね♪

 

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みなさん、

腎臓は何をしている臓器か知っていますか?

 

ご存知かもしれませんが、

尿を作っている臓器です。

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それだけではなく

尿を作ることにより、体の老廃物毒素を排泄したり、

 

水分やミネラルなど、

体液のバランスを調節したり

 

血圧、カルシウム、造血を調節する

ホルモン等の産生もしています。

 

 

 

この腎臓の病気、高齢猫で多いのが、

慢性腎不全です。

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10歳以上の猫で、30%はこの病気になっていると言われています。

動物病院でも、よく診る病気のひとつです。

 

この病気のやっかいなところは、

早期発見が難しい、というところです。

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目に見える症状が出た時には、

かなり病気が進行していたり、

血液検査で、少しでも異常値になった時点ですでに

腎臓に残された機能が、30%以下になってしまっています。

 

 

腎臓が悪くなった部分は、もう元には戻りません。

 

なので、少しでも早く病気を発見することが重要です

早くに治療開始をしてあげると、

腎臓が悪くなるスピードを遅くし、

元気で長生きすることにもつながります。

 

 

 

早期発見には、いくつか検査があります。

1 SDMA

血液で検査できるもので、一般的な血液検査項目より早期に異常値を示します。

 

2 尿検査

尿の濃さや、尿たんぱくの量により腎臓の機能を調べるものです。

 

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8歳以上の猫であれば、

年1回でも、健康診断でこの検査を受けるか、

ワクチン接種時にでも、

検査を行うことをおすすめします。

 

 

もし何かご不明な点、気になる点があれば、

気軽に獣医師、もしくはスタッフにご相談ください。