先日、犬の妊娠についてお問い合わせがありました。
そこのお家では同犬種の犬のカップルを飼ってらして、
ぜひ妊娠させたいがなかなかできないそうです。
発情期に乗駕をしている様子は確認されているとのこと。
お話を伺っていると、先天的な奇形の問題ではなさそう。
だとすれば、タイミングの問題でしょうか?
犬の発情期は、通常4~10ヶ月ほどのサイクル(平均7ヶ月)で起こります。
発情前期(5~9日)・発情期(6~12日)・発情後期(2~3ヶ月)に分かれます。
もっとも妊娠しやすいのは、LHサージから2日前後の排卵日。
犬種、年齢、出産経験などを参考にして、膣スメア検査、ホルモン検査、行動の変化などで
排卵日を予測します。
また、交尾してからは、25日以降に触診・超音波検査で妊娠確認を行い、
55日前後でレントゲン・超音波検査で数・サイズ・生存確認の最終チェックをして、
約63日目に出産する準備を行います。
とはいっても、ブルドッグなどの短頭種やチワワ、ミニチュアダックスなどは難産が多くなります。
そのため、かかりつけの獣医師に相談し、
計画的に妊娠・出産を行うことが重要となります。