ペットの病気・気になる症状

潤い肌をめざすあなたへ

こんにちは!獣医師の足立です。

また緊急事態宣言がだされましたね。

ショッピングモールも閉まってしまって、

休みの日はひきこもるしかない日々が続きます。

 

遅ればせながら

この前はじめてウーバーイーツを注文してみました!
注文も簡単だし、

注文してから家に届くまでのワクワクが楽しかったです♪

なんと便利な世の中になったものです。

 

 

———————————————————————–

 

 

動物病院で保湿をした方が良いって言われたけど、

どれがいい分からない。

うちの子皮膚や肉球が乾燥気味だけど、

何を使ってあげたらいいか分からない。

 

ネットなどで犬の保湿剤を見ると

あらゆる種類のものがあり、

いざ使いたいけど、どれを選んでいいか。。

 

 

 

 

そこで、今日はわんちゃんの保湿剤についてお話ししようと思います。

 

 

特にアトピー性皮膚炎の子は

皮膚のバリア機能が低く、

皮膚の中の水分が外へ出て行きやすくなり

乾燥肌になりやくすなっています。

 

 

人間でも皮膚がカサカサしている時って、

かゆみがでやすかったりしますよね?

そのため、

保湿を制する者はアトピーを制する!

と言われるほど、

保湿は大切なものになります。

 

 

 

 

まず、保湿成分について。

大きく分けて2種類あります。

閉塞剤

保湿剤

です。

 

 

閉塞剤

皮膚にふたをする役割があり、

皮膚の中の水分が外へでていきにくくしたり

皮膚の細胞同士を引っ付きやすくします。

代表的な成分は、ワセリンスクワランです。

 

 

保湿剤

成分そのものに水分を保持する働きがあり、

皮膚に潤いを与えるものです。

代表的な成分は、

セラミド、ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、乳酸、尿素、グリセリンなど様々です。

 

 

 

特にセラミドは、

保湿剤の王道です。

アトピー性皮膚炎の子は、

皮膚のセラミドが少ないと言われているので

まずはセラミド入りのものを選んでもいいかもしれません。

 

尿素乳酸

慢性皮膚炎で皮膚が分厚く硬くなっている子で

皮膚を軟らかくする効果があります。

 

ヘパリン類似物質は、

血流が良くなる効果があり

皮膚炎を治しやすくする効果があります。

 

 

 

保湿剤選ぶポイント1

成分を見て、閉塞剤、保湿剤

両方の成分が入っているものの方が

まんべんなく効果が出やすい。

 

 

 

 

 

次に保湿剤のタイプについて。

 

軟膏

メリットは皮膚保護作用が強いことです。

ただ、皮膚の広範囲にはのばしにくかったり、

べたついたり、酸化しやすいので

塗ったところにほこりや汚れがつきやすく

それが原因で皮膚炎が悪化することがあります。

毛があまりない所、狭い範囲にはおすすめです。

 

 

クリームタイプ

皮膚にもっともなじみやすい形状のものです。

軟膏より伸びが良く、多少広い範囲に塗りやすい。

毛があるところは毛をかき分けて塗ると良いです。

 

 

ローション

シャンプー後、体全体にかけるタイプ、

スプレータイプなどのものがあります。

一番広範囲の皮膚に使えるもの。

毛がある場所も使えます。

(毛の上だけでなく、皮膚に浸透するように使うこと。)

保湿効果はクリームや軟膏と比べて低いです。

 

 

フォームタイプ

泡ででるタイプのもの。

メリットは毛の上からでも、

押し付けるように塗れば

皮膚に浸透しやすい

泡が皮膚を刺激し、血流を良くする効果もある。

ある程度広範囲に使えます。

保湿効果はローションタイプと同じくらいです。

 

 

 

保湿剤を選ぶポイント2

皮膚のどこの部分に使用したいのか、

どの範囲を保湿したいのかによって

保湿剤のタイプを選ぶ。

あとは、飼い主さんやワンちゃんにとっても

持続的に使いやすいものを選ぶこと。

 

 

 

どうでしょうか?

少しは参考にしていただければと思います。

なにか気になる点、疑問がありましたら

お気軽に獣医師、スタッフにご相談ください。