ペットの病気・気になる症状

【院長コラム】組織のバランスを保つ

新年明けましておめでとうございます。

今年は我々のチャレンジの年です。

皆様にも良いお年となりますように。

今年も宜しくお願い致します。

 

1月より、足立先生が月曜日水曜日午前中のみ復帰されます。

それにともない、私は1月から月曜日の午前をお休みとさせていただきます。

2月からは、月曜日に加え、水曜日の午前中もお休みいただき、

「でこぼこ村 おりひめどうぶつ診療室」の開院準備に時間をあてさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。

 

さて、2025年初めの投稿は、「バランス」というものを書きたいと思います。

 

まず、前提として、私

すべてのものには「バランス」があると考えております。

 

私は、組織の長として、お恥ずかしながら、

過去に当組織のバランスを崩壊させてしまった失敗が何度かあります。

 

原因はさまざまながら、根本的に起因したのは、

すべて私の未熟なるところでした。

 

会社によっては、

常にチャレンジングで新しいことに挑戦しつづけている会社もあることでしょう。

 

ただ、我々としましては、過去の経験より、

あまり変化量の大きいことをし続けると、崩壊のリスクも同様にあると考えております。

 

バランスを保つため。

組織として、大きいことをした後には、

しばらくはおとなしくしておかねばなりません。

 

もちろん、停滞は衰退と同じということは理解している上で です。

10年単位で物事を見たときに、大きな流れを考えたときには

あえて何も変わろうとしない期間も必要ということです。

 

イデア動物病院が進化するためのタネは、まきおわりました。

オリヒメ計画では、まず今年、会社がグラグラ揺れて、おさまるまで。

だいたい2~3年間をめどに、じっと耐えようと考えています。

 

院長が、スタッフを置いて先先行ってしまうと、

だいたいロクなことにはなりませんので。

 

 

【院長コラム】「チーム」とはなんぞや

もうすぐ2024年も終わりですね。

そろそろ、この一年を振り返る時期です。

市内にでますと、クリスマスのイルミネーションなどが輝いており、

それを見ると「あぁ、年末なんやな」と感じます。

 

今年は、色々ありましたが、総じて、

もがきながらも過去一、前に進めた一年だったと思います。

当社は忘年会にて一年の振り返りと来年の抱負を語る機会がありますので、

さぁ何を話そうかと考えております。

 

振り返りついでに、こちらの経営コラムのネタが欲しくて、

経営者としての自分も振り返ってみました。

 

 

勤務医として、経営のことは何もわからずにいた11年前に遡りますと。

 

 

元副院長も言っていた、前の勤務先で感じた

メンバーのチカラが、組織のなかで1+1=2以下になる感覚は、私も同じく感じており、

原因は、不信感や好き嫌い、人間関係のもつれなど、

「動物を治す」目的に不必要な、様々な不純物だと思いました。

 

自分がつくる病院は、そういうのはイヤだな。

せっかく人が集まって仕事をするのだから、

ひとりではできないことをしたい=「チーム」をつくりたいな。

ずっとチームスポーツをやっていた自分ならつくれるはず。

そう思い、退職して、新しく経営の勉強をはじめました。

 

そこで学んだ「チーム」の定義とは、

 

●二人以上であること

●同じ目的をもつこと(理念・ミッション・バリューの重要性)

●メンバーが相乗効果をもたらすこと(1+1を、2にも3にも!)

 

とのことで、院長室に忘れないようにその定義を貼り、

試行錯誤してはや10年。

 

まぁーーー、自分のリーダーシップのなさに折れまくる10年でした。

自分のダメなところと向き合い、もがき続けたつもりですが、

たどりついた結論は、

「組織の中で、自分以上にできる人がいるのなら信頼して任せたほうがいい」でした。

他人を巻き込んで相乗効果によって成果を出すことは、自分にとってそれほど難しいことでした。

 

売り上げが伸びると、社員は増えますが、増えれば増えるほどに統率が難しくなります。

個人個人に時間をつかって親身に向き合っていく余裕もなくなります。

でも、それでいいと考えています。

 

総人数4人くらいまでの「個々」を見ていく感覚から、

それ以上になると、

トップは「会社」という全体像をよりハッキリ見ていくようになるのだと。

それは正常なステージの変化だったのです。

 

代表取締役になってからは、「会社」をよくすることが自分の仕事ですので、

自分の「やりたい」や意思はとりあえず後回しにして、

自分を「便利なコマのひとつ」と考えて、

「会社」の全体像の中にいる「自分」をどう使ったらいいか。

思考の最初には「会社のために」をつけて考えるようになりました。

 

 

医療と経営の両立は(自分にとっては)そうカンタンなものではありませんが、

諦めずに取り組んでいくことが一番の近道ですので、

これからも、「会社」をよくするために、

引き続き、もがきながら頑張っていこうと思います。

 

来年は当社の正念場ですね~!

ワクワクとドキドキが入り交じったこの感覚、イデアの開業時以来でしょうか。

気合いを入れ直して頑張ります!

すでに色々と想定外のことが起きていますが、

人間、ホンキで死ぬつもりでやれば、できないことはない!

これまでの経験で、それは心から実感していることです。

 

 

 

【院長コラム】心のゆとり

イデア動物病院を開院してはや10年。

 

いつからか、

他の動物病院様より、「独創的な面白い動物病院」とのご評価をいただくようになりました。

 

私自身は、特に変わったことをしているつもりはないのですが、

どうもよく言われるので客観的にみてそうらしいです。

外観のデザインだけじゃねーかと)

 

自分自身は臨床の仕事が大好きなのですが、やはり仕事中は張り詰めているからか、

何かしら会社のアイデアが思い浮かぶときは、

やはり仕事とは別のことをしていたり、

頭の中が空っぽになっているときにふと降りてくることが多いですね。

 

独創的なアイデアは、「心のゆとり」から生まれるんだろうなぁと思います。

 

社長がピリピリしてる会社は、社員にとってもしんどいでしょうし、

リーダーが常に心のゆとりを持つことは、会社のためにも必要なことなのでしょう。

 

 

【院長コラム】うつりかわり

2014年にイデア動物病院を開院して10年あまり。

 

それこそ、獣医師は経営を学ばずに院長になるため、

獣医師としてというより、「経営者」として未熟すぎたあまり

最初の3年くらいは入れ替わりの激しい職場となり、

人が入っては辞め、入っては辞め、を繰り返してきました。

 

ただ、すべて自分に責任があったと自省し、決して人のせいにせず、

打開策を思案し、行動→検証してまた反省を繰り返しました。

その結果。

じょじょに人が増えてきてくれました。また、順調に飼い主さまも増えてきました。

 

そこで、受付混雑→人手不足→採用を繰り返した結果、

10人を超えたころあたりから、「個々」から「組織」といえるようになり、

僕一人で全員をマネジメントするのが困難になり、職場が荒れてしまいました。

 

そこで、マネージャー職をつくり、看護師長・チーフトリマーをおき

それぞれ部門別のマネジメントを担当してもらうことにしました。

 

そうして、2021年。

中垣が来たころ、僕は理念に最も近い人材として中垣を後継に考え、

副院長職をつくり、将来の「院長」を見据えた教育を行うことにしました。

 

そして迎えた2024年のイデアジャンボリーにおいて、

初の出店者として出させてもらったとき、

個々が組織としてまとまりのある動きを見せており、

若いひとたちの成長に感動したと同時に、

この組織は、すでに理念を軸に動いていると実感しました。

 

「僕がいなくても大丈夫」そう思えるようになったことで、

次のチャレンジへと踏み出す勇気となりました。

そして、イデア動物病院という10歳の組織が

より、まとまりを得るべく、

「バリューを言語化し、浸透させること」

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をここでの最後の仕事とし、

あと半年、イデアでの「院長・獣医師」としての仕事に

有終の美を飾ろうと思っています。

 

 

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何者かが望む・望まないにかかわらず、

膨らみ続けた組織は、この病院では収まりきらなくなってきたのです。

自然な流れでの、次へのチャレンジに向かうことができました。

 

自分の計画の中では、中垣の勤務5年での院長就任のため、実は1年早いのですが、

不動産は水物であり、いつ良いモノがでるかわからない上、

良いモノはすぐにとられてしまうと知っていたので、

オリヒメの物件が出たとき、中垣に計画実行を確認し、すぐに物件を押さえにかかりました。

実はお金もなかったのですが、

幸いなことにメインバンクが全額貸してくれると言ってくれました。

(おかげ様でいつも後ろから銀行様の目線を感じさせていただいております)

 

自分は、あまり神様のようなものは信じないのですが、

行動をおこすべきタイミングに行動しているときには、

やはり後押しする何かのチカラを感じます。

 

「人生は、無数の決断の積み重ねである」

 

すべてはひとつの物語のストーリーであったと、

将来、自信をもって言えるように、

後悔なく今を積み重ねていきたいと考えております。

 

 

 

 

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でこぼこカンパニーのインスタでは、

おりひめどうぶつ診療室の進捗状況をストーリーで更新しています★

【院長コラム】責任

「愛玩動物看護師」の資格が2022年に設立され、2度の国家試験が行われました。

 

が、まだまだ「愛玩動物看護師」の有資格者数は、「獣医師」よりも少ない状況です。

 

募集をしても、母数が少ない分、あまり集まらない・・・。

 

(数年後には母数が増えてきて改善される問題ではありますが、

特に当社は「おりひめ」の開業も控えていますのでなかなか切迫した問題です)

 

ところで、「メンバーを募集し、誰かをチームに入れる」という行為には、

リスクも生じます。

環境の変化、つまり今までのチームの「和」のようなものが壊れるリスクですね。

 

 

私も、幾度となく経験しましたし、面接などを修正しても、

答えのない難しい問題であると感じます。

 

だからといって、立ちどまる訳にはいかず、

会社にメンバーを入れて育てていかなくては、

いずれ廃業となってしまうんですが・・・。

 

もちろん、結局は採用・教育に至るまで、私の責任であり仕事なのですが。

メンバー全員に、他人事として捉えて欲しくない問題でもあります。

 

なぜなら、

日々、直接関わっていくのは

周りのメンバーたちに他ならないのですから。