ペットの病気・気になる症状

【院長コラム】うつりかわり

2014年にイデア動物病院を開院して10年あまり。

 

それこそ、獣医師は経営を学ばずに院長になるため、

獣医師としてというより、「経営者」として未熟すぎたあまり

最初の3年くらいは入れ替わりの激しい職場となり、

人が入っては辞め、入っては辞め、を繰り返してきました。

 

ただ、すべて自分に責任があったと自省し、決して人のせいにせず、

打開策を思案し、行動→検証してまた反省を繰り返しました。

その結果。

じょじょに人が増えてきてくれました。また、順調に飼い主さまも増えてきました。

 

そこで、受付混雑→人手不足→採用を繰り返した結果、

10人を超えたころあたりから、「個々」から「組織」といえるようになり、

僕一人で全員をマネジメントするのが困難になり、職場が荒れてしまいました。

 

そこで、マネージャー職をつくり、看護師長・チーフトリマーをおき

それぞれ部門別のマネジメントを担当してもらうことにしました。

 

そうして、2021年。

中垣が来たころ、僕は理念に最も近い人材として中垣を後継に考え、

副院長職をつくり、将来の「院長」を見据えた教育を行うことにしました。

 

そして迎えた2024年のイデアジャンボリーにおいて、

初の出店者として出させてもらったとき、

個々が組織としてまとまりのある動きを見せており、

若いひとたちの成長に感動したと同時に、

この組織は、すでに理念を軸に動いていると実感しました。

 

「僕がいなくても大丈夫」そう思えるようになったことで、

次のチャレンジへと踏み出す勇気となりました。

そして、イデア動物病院という10歳の組織が

より、まとまりを得るべく、

「バリューを言語化し、浸透させること」

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をここでの最後の仕事とし、

あと半年、イデアでの「院長・獣医師」としての仕事に

有終の美を飾ろうと思っています。

 

 

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何者かが望む・望まないにかかわらず、

膨らみ続けた組織は、この病院では収まりきらなくなってきたのです。

自然な流れでの、次へのチャレンジに向かうことができました。

 

自分の計画の中では、中垣の勤務5年での院長就任のため、実は1年早いのですが、

不動産は水物であり、いつ良いモノがでるかわからない上、

良いモノはすぐにとられてしまうと知っていたので、

オリヒメの物件が出たとき、中垣に計画実行を確認し、すぐに物件を押さえにかかりました。

実はお金もなかったのですが、

幸いなことにメインバンクが全額貸してくれると言ってくれました。

(おかげ様でいつも後ろから銀行様の目線を感じさせていただいております)

 

自分は、あまり神様のようなものは信じないのですが、

行動をおこすべきタイミングに行動しているときには、

やはり後押しする何かのチカラを感じます。

 

「人生は、無数の決断の積み重ねである」

 

すべてはひとつの物語のストーリーであったと、

将来、自信をもって言えるように、

後悔なく今を積み重ねていきたいと考えております。

 

 

 

 

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でこぼこカンパニーのインスタでは、

おりひめどうぶつ診療室の進捗状況をストーリーで更新しています★

【院長コラム】責任

「愛玩動物看護師」の資格が2022年に設立され、2度の国家試験が行われました。

 

が、まだまだ「愛玩動物看護師」の有資格者数は、「獣医師」よりも少ない状況です。

 

募集をしても、母数が少ない分、あまり集まらない・・・。

 

(数年後には母数が増えてきて改善される問題ではありますが、

特に当社は「おりひめ」の開業も控えていますのでなかなか切迫した問題です)

 

ところで、「メンバーを募集し、誰かをチームに入れる」という行為には、

リスクも生じます。

環境の変化、つまり今までのチームの「和」のようなものが壊れるリスクですね。

 

 

私も、幾度となく経験しましたし、面接などを修正しても、

答えのない難しい問題であると感じます。

 

だからといって、立ちどまる訳にはいかず、

会社にメンバーを入れて育てていかなくては、

いずれ廃業となってしまうんですが・・・。

 

もちろん、結局は採用・教育に至るまで、私の責任であり仕事なのですが。

メンバー全員に、他人事として捉えて欲しくない問題でもあります。

 

なぜなら、

日々、直接関わっていくのは

周りのメンバーたちに他ならないのですから。

 

 

 

 

【院長コラム】2025年のチャレンジについて

実は、イデア動物病院は、

というより自分自身は、

経営者として、

2年ごとに何かしら

自分の能力以上の大きな挑戦をするようにしています。

 

2019年は、今やイデア動物病院より有名になったのではと思える

「カフェ&バル つながるもり」

初めての飲食店事業に挑戦しました。外観パース

また、つながるもりの内覧会と同時に、現在春と秋におこなっている

「イデアジャンボリー」も生まれました。

 

2021年には、「至高のドッグラン」が完成し、

 

2023年には、「座礁船」「レンガ積み」をはじめとする

イデア動物病院のテーマパーク化を図りました。

船~もり

 

その陰で、頓挫した計画も数々。

●「駐車場増設計画」

●「イデア2階建て計画(健康経営のためのジム機能追加)」

●「定休日をなくす計画」・・・などなど

 

色々土地や法律、規則の問題で、

どうしてもできなかったこともありました。

 

借金が全く怖くない

(逆に自分の枠を超えたチャレンジにワクワクしてしまう)

己の性格からしたら、

自分だけがリスクを背負い、

自分だけが頑張れば完結する計画のどれだけカンタンなことか。

 

 

 

今、イデア動物病院が抱えている最大の問題点

ペットホテルのご予約が取れない

 

 

この問題解決も含め、2025年には、

イデア動物病院が抱えているほぼすべての問題が解決できるであろう、

経営者としての「究極の一手」を打たせていただきます。

 

かなり攻めた一手ですし、

万人に評価される一手だとは考えておりません。

しかし、二十手先を読んだとき、

これが「最善手」であったと思っていただける。

そんな、大きな一手となるはずです。

 

 

9月には全体に計画を告知しますので宜しくお願い致します。

 

 

【院長コラム】大切なことは、目に見えない

昔からご来院いただいている飼い主さんより、

「病院、大きくなったね~」

「先生が増えたね~」

といわれることがございます。

 

 

2014年3月10日に生まれたこの病院。

おかげさまで、2019年8月に法人化し、

白背景

 

なんと来年には、

6名でこぼこな常勤獣医師が在籍する会社となります。

(枚方交野で最大規模?)

 

 

10年前に比べて、周りの風景も変わりましたし、

飼い主さんも、どうぶつたちも、移り変わっていきました。

今ある物事は、絶対的で恒久的なものではないという大前提から、

この10年の間に、私自身の考え方も、世界の見え方も。

やはり大きく変わっていきました。

 

 

究極的には、自分と全く同じ人間というのはいないわけで。

と いうことは、

自分と同じ世界を、そっくりそのまま見ている人間もいないわけで。

 

 

 

たんに自分から見えているものだけが世界のすべてではなく、

本質は、いつも見えないところにある。

それが見えないのは、「見ようとしないから」

 

 

目に見えないものを「見る」ためには、

時間をかけ、色々な角度から物事を見てみることが肝心で、

そうすることによって、

今まで見えてこなかった世界が見えてきます。

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不器用で、苦難続きの人生。

そんな自分がイヤになることもありますが、

苦難を乗り越えてきた人間には、

苦労知らずの人間にはない、ある種の「輝き」があります。

 

 

すべての苦難は「輝き」のための、

人間性を磨くための肥やしだと考えると、

色々なウィークポイントが反転し、

それがその人の「ストーリー」になるのです。

(私の作る猫伯爵の絵本も三冊目になりました!)

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「大切なことは、目に見えない」

サン–テグジュペリ《星の王子さま》

 

 

これからも、

より様々な視点から物事を見渡せることができ

本質を見抜くことができる

そんな理想のリーダーになるべく、

けして眼の前のことを人や環境のせいにせずに、

諦めず反省と改善を積み重ねていきたいと思います。

 

 

 

 

【院長コラム】人を突き動かすのは「劣等感」

私は、大学卒業後すぐの時点では、

夢にまでみた獣医師になれたことで希望に満ちあふれていました。

 

それから、大きな病院で2年間勤務医として働きましたが、

そこで自分が得たものは、

「何者にもなれない」という劣等感でした。

 

 

 

以後は、自分のような

「この社会で何者かになろうと もがく人」

を応援したいという強い気持ちが芽生え、

令和元年8月に、

でこぼこな人が でこぼこなままで生きられる 小さな社会をつくりたい

を理念とする

白背景

という会社をつくることに至りました。

 

 

 

ラグビーやアメフト、寮のリーダー、バイトリーダーとして

後輩指導に取り組んできた今までの経験は、

自分の行動特性を高めるのに重要な役割を果たしました。

 

 

 

私が、経営者として、

会社の様々な逆境に立ち向かい続けることができるのは、

日々のモチベーションなどという上っ面な言葉では表せない、

根底にあるグツグツとした「劣等感」に起因するに他なりません。

 

適切な劣等感は、その人間に強い「使命感」を与えるのです。