ペットの病気・気になる症状

【院長コラム】大切なことは、目に見えない

昔からご来院いただいている飼い主さんより、

「病院、大きくなったね~」

「先生が増えたね~」

といわれることがございます。

 

 

2014年3月10日に生まれたこの病院。

おかげさまで、2019年8月に法人化し、

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なんと来年には、

6名でこぼこな常勤獣医師が在籍する会社となります。

(枚方交野で最大規模?)

 

 

10年前に比べて、周りの風景も変わりましたし、

飼い主さんも、どうぶつたちも、移り変わっていきました。

今ある物事は、絶対的で恒久的なものではないという大前提から、

この10年の間に、私自身の考え方も、世界の見え方も。

やはり大きく変わっていきました。

 

 

究極的には、自分と全く同じ人間というのはいないわけで。

と いうことは、

自分と同じ世界を、そっくりそのまま見ている人間もいないわけで。

 

 

 

たんに自分から見えているものだけが世界のすべてではなく、

本質は、いつも見えないところにある。

それが見えないのは、「見ようとしないから」

 

 

目に見えないものを「見る」ためには、

時間をかけ、色々な角度から物事を見てみることが肝心で、

そうすることによって、

今まで見えてこなかった世界が見えてきます。

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不器用で、苦難続きの人生。

そんな自分がイヤになることもありますが、

苦難を乗り越えてきた人間には、

苦労知らずの人間にはない、ある種の「輝き」があります。

 

 

すべての苦難は「輝き」のための、

人間性を磨くための肥やしだと考えると、

色々なウィークポイントが反転し、

それがその人の「ストーリー」になるのです。

(私の作る猫伯爵の絵本も三冊目になりました!)

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「大切なことは、目に見えない」

サン–テグジュペリ《星の王子さま》

 

 

これからも、

より様々な視点から物事を見渡せることができ

本質を見抜くことができる

そんな理想のリーダーになるべく、

けして眼の前のことを人や環境のせいにせずに、

諦めず反省と改善を積み重ねていきたいと思います。

 

 

 

 

【院長コラム】人を突き動かすのは「劣等感」

私は、大学卒業後すぐの時点では、

夢にまでみた獣医師になれたことで希望に満ちあふれていました。

 

それから、大きな病院で2年間勤務医として働きましたが、

そこで自分が得たものは、

「何者にもなれない」という劣等感でした。

 

 

 

以後は、自分のような

「この社会で何者かになろうと もがく人」

を応援したいという強い気持ちが芽生え、

令和元年8月に、

でこぼこな人が でこぼこなままで生きられる 小さな社会をつくりたい

を理念とする

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という会社をつくることに至りました。

 

 

 

ラグビーやアメフト、寮のリーダー、バイトリーダーとして

後輩指導に取り組んできた今までの経験は、

自分の行動特性を高めるのに重要な役割を果たしました。

 

 

 

私が、経営者として、

会社の様々な逆境に立ち向かい続けることができるのは、

日々のモチベーションなどという上っ面な言葉では表せない、

根底にあるグツグツとした「劣等感」に起因するに他なりません。

 

適切な劣等感は、その人間に強い「使命感」を与えるのです。

 

 

【院長コラム】当院のバリュー

獣医師の足立が5月より産休に入りました。

そのため、月イチのコラムを臨時で

私、院長の中が代理させていただきます。

 

 

実は2013年のイデア動物病院ができる前より、

理念を浸透すべく院長コラムをやっておりまして、

インスタと同様に、勤務医にバトンタッチして長いこと書いてなかったのですが↓

【院長】開業一ヶ月目です | イデア動物病院 | 大阪府枚方市津田南町の動物病院 (idea-ah.com)

久しぶりに、期間限定で筆をとりたいと思います。

 

「せっかく代わるなら、僕らしい内容を。」と考えたときに、

医療というよりは、経営のほうで書かせてもらおうかなと思いました。

 

前から見てくれていた方も、はじめましての方も、

しばらくの間お付き合いください。

 

開業10年もすると本当に色々あるもので、

当院にも、時代の変化に基づいて、組織のバリューというものが必要となり、

7つの行動指針が言語化されました。

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 「承認・寛容」「チームワーク」「向上心」「誠実」「自分ゴト」「プロ意識」「教育」

 

組織というものは、さまざまな人が所属するため、

放置してしまうと、色々な人が色々な考えで動き、バラバラになってしまいます。

 

「経営」という学問については、

他業種より2まわりも3まわりも遅れているのが動物医療の業界。

 

当院も一定以上の人数になったときにバリューの重要性を学び、

2年前に制定するに至った、というわけです。

 

今現在も、その制定したバリューの浸透、定着、応用に向けて

コツコツ努力中でございます。

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利用される飼い主さまがたに、

「イデア動物病院のサービスはひと味違うぞ」

と思っていただくために、日々思考し、変化することをやめない。

そんな組織でありたいと考えております。

 

 

【 ひふ 】それって本当にストレス性?

こんにちは!

獣医師の足立です。

おでかけやBBQをするにはいい季節になりましたね♪

さっそく先日おうちBBQしました!

炭火で焼いたお肉を外でいただくのはサイコーですね!

 

 

 

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今日は猫の心因性脱毛症について

お話しようと思います。

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まず、お家の猫ちゃん

お腹の毛が薄くなっているのを獣医さんに見せると

『ストレスかもしれませんね。』

と言われたことはありませんか?

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これは心因性脱毛症ということを意図しているんですが、

この病気は、猫の皮膚炎の中でも約5%程の少ないもので

診断がとっても難しいものになります。

 

なので、何がストレスか分からないし

ストレスの排除なんてできない!

と諦めずに、丁寧に診断治療していくと

症状の改善や治癒が見込める可能性があります!

 

 

 

【 どんな病気? 】

ストレスが原因で

慢性的かつ執拗な

グルーミング、尾かじり、突発的に体をかじる、毛をむしる

など、いわゆる自傷行為により起こる

脱毛症や皮膚炎を生じる病気です。

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【 診断は? 】

基本的に除外診断になります。

 

 

1. 感染症の除外

細菌、真菌、寄生虫症などを

予防歴を確認したり、検査、試験的治療により除外していきます。

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2. アレルギーの除外

猫アトピー症候群、

除去食試験にて食物アレルギーの除外をしていきます。

 

3. 身体的異常の除外

症状が出ている皮膚の奥の

体の痛みや違和感が原因による可能性を除外します。

よくあるものは、関節炎や尿結石による膀胱炎などがあります。

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4. 明らかなストレス要因があるか

生活環境の変化

同居動物の変化

などを確認していきます。

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【 治療は? 】

 

1. ストレスの排除、軽減

運動不足の解消

家族や同居動物との接触の改善

(ふれあい時間を増やす、ストレスになるものから遠ざける)

知的好奇心を満たしてあげる

トイレ環境の改善

ひとりになれるスペースを確保してあげる

 

2. 患部の保護

エリザベスカラーや服の着用

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3. 薬物療法

抗うつ剤

不安軽減サプリメントなど

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【 予後は? 】

ストレスを上手く軽減できれば、良好です。

【 ひふ 】 塗り薬したけど治らない。。。

こんにちは!

獣医師の足立です。

 

あったかい日が続いてきましたね。

春は動物病院は繁忙期になります。

環境の変化や気温差で体調を崩さないよう

お互い気を付けていきましょう!

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わんちゃんやねこちゃんが皮膚炎になり、

動物病院で塗り薬をもらって、

ちゃんとつけてるのに

 

皮膚炎が治らない、、、

毛が生えない、、、

よりひどくなる、、、

という経験はありませんか?

 

それ、もしかしたら

外用ステロイド皮膚症

かもしれません!

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●どんな病気?

ステロイドを含む外用薬を

過剰投与することにより生じます。

つまり、治す目的で使用している薬により

病気になってしまう病気です。

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●どんな症状?

外用薬を使用している部位に起きます。

 

脱毛

皮膚が薄くなる

乾燥

フケ

皮膚炎

基本的にかゆみはなし

 

などの症状が出ます。

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●診断は?

過去にステロイドを含む外用薬を使用していたか

確認し、診断していきます。

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●治療法は?

使用している外用薬の使用を中止します。

時間はかかりますが

基本的には無処置で改善が見込めます。

 

改善を早める目的で

保湿剤

皮膚組織の修復を助ける外用薬

併用することもあります。

 

 

 

●まとめ

ステロイドの外用薬は

適応の症状を見極め、

用法容量を守れば

てきめんに症状が改善しうるお薬です。

 

『獣医さんにもらった薬を

ずっと続けている。』

『家にあった薬を使っている。』

などの理由で、発症していることが多いです。

 

なかなか皮膚炎が治らない。

いつまでお薬を続けたらいいの?

 

など、定期的に獣医さんに相談することが

治療を成功させるコツになります!

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