こんにちは!
獣医師の足立です。
あったかい日が続いてきましたね。
春は動物病院は繁忙期になります。
環境の変化や気温差で体調を崩さないよう
お互い気を付けていきましょう!
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わんちゃんやねこちゃんが皮膚炎になり、
動物病院で塗り薬をもらって、
ちゃんとつけてるのに
皮膚炎が治らない、、、
毛が生えない、、、
よりひどくなる、、、
という経験はありませんか?
それ、もしかしたら
外用ステロイド皮膚症
かもしれません!
●どんな病気?
ステロイドを含む外用薬を
過剰投与することにより生じます。
つまり、治す目的で使用している薬により
病気になってしまう病気です。
●どんな症状?
外用薬を使用している部位に起きます。
脱毛
皮膚が薄くなる
乾燥
フケ
皮膚炎
基本的にかゆみはなし
などの症状が出ます。
●診断は?
過去にステロイドを含む外用薬を使用していたか
確認し、診断していきます。
●治療法は?
使用している外用薬の使用を中止します。
時間はかかりますが
基本的には無処置で改善が見込めます。
改善を早める目的で
保湿剤や
皮膚組織の修復を助ける外用薬を
併用することもあります。
●まとめ
ステロイドの外用薬は
適応の症状を見極め、
用法容量を守れば
てきめんに症状が改善しうるお薬です。
『獣医さんにもらった薬を
ずっと続けている。』
『家にあった薬を使っている。』
などの理由で、発症していることが多いです。
なかなか皮膚炎が治らない。
いつまでお薬を続けたらいいの?
など、定期的に獣医さんに相談することが
治療を成功させるコツになります!