ペットの病気・気になる症状

ステロイドはこわい薬?

こんにちは!

獣医師の足立です。

 

今年の冬はほんっとーに暖かいですね!

2月は冬らしく寒くなるんでしょうか?

そうなると、私も皆さんも体調管理気を付けましょう!

 

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わんちゃん、ねこちゃんが皮膚病になったとき、

ステロイド剤というお薬を処方されたことはありませんか?

 

ステロイドと聞くと

ネットでは良いことも、

悪いことも書いてあると思います。

飼い主さんのイメージ的にも

あまり良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。

 

今回はそんなステロイド剤について、お話させてもらいます。

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ステロイド剤とはなにか?

別名、副腎皮質ホルモン剤

グルココルチコイド剤

とも呼ばれている、ホルモン剤です。

 

このホルモンは体の中でも合成されるもので、

ストレスに耐えるために分泌されるものです。

(なので、なくてはならないもの!)

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薬としては、炎症やかゆみを抑えたり

免疫を抑えたりする働きがあります。

 

 

 

皮膚科において

ステロイド剤のメリットは

なんといっても

即効的に効いて、かゆみをおさえてくれることです

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(病気の種類や、個体差もあります)

 

 

 

確かにステロイド剤は、副作用も出ます。

ただ、ほぼそれは慢性的に服用している場合です。

薬の濃さや強さにもよります。

それも、すべての子に副作用が出るわけではありません。

 

そして、たいていの副作用は

投与を止めることで回復します。

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たしかに、ずっと飲み続けないと

どうしてもかゆみが出る子もいます。

そういう子に関しては、

できるだけ低用量で持続的に処方しています。

そして、定期的に診察し

副作用の有無を見ることをおすすめしています。

 

そうすることにより、

副作用が出る前

もしくは出ても初期の段階で

お薬を減量したり、代わりの治療を提案できます。

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かゆみがある子に関して、

はやくかゆみを止めてあげたいと思うのが、

飼い主さん、もしくは私たちの思いです。

そういう時

ステロイド剤のメリットと

副作用のデメリットを天秤にかけた場合

どちらを取りますか?

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ステロイド剤は、完全に安全な薬ではありません。

用法容量は、必ず獣医師に従ってください。

何か気になる点、疑問がありましたら

お気軽に獣医師、スタッフにご相談ください。