こんにちは!獣医師の足立です。
先日はイデアプチジャンボリーに参加していただき
ありがとうございました!
プチと言いつつ、いろんなブースがあり
見どころがいっぱいでした。
私がその日一番印象に残っているのは
子供たちの笑顔でした(^^
楽しそうにスタンプラリーの寄生虫たちを探す姿
真剣にいのちの授業を聞く姿
不思議そうに動物を見る姿
全部が一生懸命で、
目がキラキラしていて
見てるだけでなんだか感動してしまいました。
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今日はハゲはハゲでも
耳のフチがハゲてくる病気が
どんなものがあるかお話しようと思います。
日ごろ診察していると、
程度はそれぞれですが
耳のフチに症状がある子はわりといる印象です。
【 どんな症状が出るの? 】
耳のフチだけ
毛がない
カサカサしている
ベトベトしている
スポスポ毛の束が抜ける
カサブタがびっしり
フチから内側へえぐれてきている
(犬猫の皮膚科HPより)
【 原因はなに? 】
大きく分けて以下の原因が考えられます。
感染性
免疫介在性
腫瘍性
物理的刺激
【 どんな病気があるの? 】
● 感染性
細菌、皮膚糸状菌、ニキビダニ、疥癬
によるものがあります。
おもに皮膚検査で診断していきます。
● 免疫介在性
いくつかの病気があります。
全身に症状がでるもの
耳のみ症状がでるもの
遺伝性、投薬によるもの
ワクチン後になるもの
冬のみなるもの
など様々です。
皮膚検査のほかに
血液検査、尿検査
病理検査などにより診断していきます。
● 腫瘍性
扁平上皮癌、リンパ腫などがあります。
病理検査で診断していきます。
● 物理的刺激
外傷、凍傷、火傷があります。
凍傷は、冬場はもちろん
夏場にアイスノンを長時間
耳周りに巻いていても起こります。
火傷は、冬場にカイロなどを首周りにつけていたり
暖房器具による低温やけどでも起きます。
問診により診断していきます。
【 どんな治療するの? 】
● 感染性
それぞれの薬を使います。
ニキビダニの場合は、基礎疾患がある場合が多いので
その治療もしていきます。
● 免疫介在性
免疫調節剤、血行促進剤
免疫抑制剤、外用薬
などを使っていきます。
● 腫瘍
外科切除
抗がん剤など
● 物理的刺激
刺激を避ける生活にする
耳でも皮膚でもその他でも
何か気になることがありましたら
お気軽にご相談ください。