ペットの病気・気になる症状

猫の乳がん

こんにちは!獣医師の足立です。

あっという間に年末ですね。

私事ですが、最近引っ越しました!

広くはなったんですが、古いお家なので

やはりこの時期は家の中でも寒くなります。

そのせいで?鼻声になってしまいました。。。

 

皆様もこの師走、

バタバタしますが

お体には気を付けてお過ごしください!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今日は犬とは違う、

猫の乳がんについてお話します。

images (6)

 

 

 

【 猫の乳がんって? 】

乳腺にできる悪性腫瘍のことです。

 

悪性腫瘍は猫の死因のトップで、1/3を占めています。

その悪性腫瘍の中でも、乳がんは最も多い腫瘍です。

 

 

 

【 犬と猫の乳腺のしこりの違いは? 】

:3つに1つが乳がん。

9割が乳がん!

猫は乳腺にしこりができると、ほぼほぼ癌です。

 

 

 

【 発生しやすい性別や年齢は? 】

99%メスで発生します。

年齢は、中から高齢で発生しやすいです。

他の年齢でもなりますが、

10-12歳で最もなりやすいです。

 

 

 

【 猫の乳がんの特徴は? 】

転移のリスクがかなり高い癌です。

 

がん細胞は以下の順番に転移していきます。

腫瘍→リンパ節→肺や他の臓器

 

あるデータでは

乳腺がんが見つかった時点で約50%の子で、

リンパ節転移があると言われています。

 

 

 

【  もし乳腺がみつかったら? 】

大きさで予後がだいたい変わってきます。

2cm以上のものだと

生存期間が大幅に短くなる可能性があります。

 

治療は基本外科切除です。

どんな小さなしこりでも

すでに周囲に広がっている可能性が高いため

乳腺片側切除という術式で手術していきます。

 

 

 

【 お家でできる対策は? 】 

早めに避妊手術!

1歳以下で 避妊手術を行うと、

ほぼ乳がんのリスクはなくなります。

 

お家で早期発見!

普段からお腹をさわるようにしてもらうことにより、

万が一しこりができても

早期発見で根治できる可能性があります。

 

 

 

【 さいごに 】

日本小動物がんセンター長で

猫大好きな小林哲也先生が

キャットリボン活動をされております。

これは乳がんで苦しむ猫をなくそうという活動です。

 

HPがかわいくて、いろいろ分かりやすく書いてあるので

ぜひ一度を見に行ってみてください。

キャットリボン運動公式HP | 乳がんで苦しむ猫をゼロにする。 (catribbon.jp)

キャットリボン運動公式HP | 乳がんで苦しむ猫をゼロにする。