ペットの病気・気になる症状

【 ひふ 】 子犬の顔が腫れてきた!

こんにちは!

獣医師の足立です。

気持ちい気候になってきましたね。

コロナも落ち着き、

これからの季節いろんなイベントに行くのが楽しみです。

 

 

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今日は、若年性蜂窩織炎という

病気についてお話したいと思います。

 

 

【 病名は ? 】

若年性蜂窩織炎

 

若年性リンパ節炎

化膿性肉芽腫性皮膚炎

とも呼ばれます。

 

 

 

【 どんな病気? 】

免疫の異常により、皮膚に異常が見られる病気です。

 

 

【 起こりやすい年齢は? 】

生後3週齢から8ヶ月齢で多いです。

 

 

【 症状は? 】

眼の周り、鼻周り、口唇が急に腫れ、

その後、じくつきが出てきて膿や痂疲ができます。

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下顎リンパ節が腫れたり、痛みもでてきます。

耳の中も症状が出ます。

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重症例では、発熱、元気低下、食欲低下がみられます。

 

 

 

【 どうやって診断するの? 】

年齢や症状により診断します。

確定診断は皮膚病理検査です。

 

 

 

【 どうやって治療するの? 】

高容量のステロイド剤を使用します。

症状により、ステロイドを徐々に減らしていきます。

 

二次的に感染を起こしているのであれば、

抗菌薬も使用します。

 

 

【 治療後は? 】

ステロイドの反応が良ければ、

約1-2ヶ月で治ります。

ステロイドを減らすタイミングが早ければ、

症状は再燃するので、慎重に投薬量を減らしていきます。

 

症状がひどければ、皮膚の瘢痕化が残ることがあります。

兄弟(同腹子)も時間差で症状が出ることがあります。