こんにちは
近ごろお腹回りに皮下脂肪がついたせいか、あまり寒さを感じない院長です。
少し前まで「あけましておめでとうございます」と言っていたのが、
もう1月も終盤に差し掛かってきています。
時の経つのは早いですね。
さて今年の当院の目標は、
『今できる医療行為のクオリティを上げ、全体のレベルアップをはかる』
とさせていただきました。
去年広げた医療の幅を、今年は深堀りしていきたいと思います。
今年も当院をよろしくお願い致します。
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レッグペルテス病とは、
原因不明で成長期の子犬の股関節が壊れてしまう病気です。
小型犬に多く、
去年手術した3頭とも、1歳までのトイ・プードルでした。
寝起きや散歩などの動き出しにビッコが見られるなどで連れてこられることが多く、
診察時に足を後ろに伸ばすと痛がります。
レントゲンで股関節(正確には大腿骨頭)の様子がおかしければこの病気の疑いが強く、
基本的には手術適応となってしまいます。
若いうちから手術で痛い目にあってしまうのはかわいそうですが、
手術しないとずっと痛いままなので、もっとかわいそうなのです。
治療としては、小型犬の場合、
痛みの原因となっている股関節(大腿骨頭)を取ってしまう手術を行います。
関節をとってしまって大丈夫かとよく言われますが、
組織が関節の代わり(偽関節)になってくれるのでさほど問題にはなりません。
小型犬を飼い始めたオーナー様は後ろ脚のビッコには注意してください。
ほっておくと股関節がグズグズになり、
術後のリハビリが長期化するケースも少なくありません。