ペットの病気・気になる症状

猫にシャンプーは必要であるか

当院のトリミングサロンは、

猫のシャンプーやカットも引き受けています。

 

しかし、基本的には、

トリミングは犬向けのサービスと位置づけています。

 

それには、理由があります。

 

ひとつに、

犬には匂いや皮膚病の問題があり、

定期的なシャンプーが必要なのは周知の事実ですが、

猫はシャンプー不足による皮膚病にならないことが挙げられます。

(原発性の皮膚の細菌感染症はきわめて少ないといわれています)

 

また、

猫は水に濡れることを嫌う性質があります。

中には奇声をあげて発狂する子もいます。

(当院のわびすけもこの世の終わりかというような奇声をあげます)

IMG_1147個体によっては水が大丈夫な子もいますので、

ご自宅で一度シャンプーを試してみて、

水をそこまで嫌がらないのであれば、

年1〜2回の自宅でのシャンプーやトリミングで

たまに洗ってあげることは有用かもしれません。

 

当院では、そういった猫のストレスとスタッフの安全の両方を考慮し、

基本的に『鎮静下』での猫のトリミングを請け負っております。

もちろん鎮静剤を使用するリスクがありますので、

可能であれば、愛猫に対しては日々のブラッシングと

おしぼりでの汚れのふき取りなどで

対応していただきたいと考えています。

 

長毛種などで毛玉ができて皮膚の健康を害してしまう場合、

水で洗い流さないシャンプー剤で汚れをふきとり、

医療用カットをする

水を使用しないコースもあります。

 

皮膚のケアひとつとっても、

『猫は小さな犬ではない』(獣医療でよくいわれる格言)

と、いうことですね。