当院のトリミングサロンは、
猫のシャンプーやカットも引き受けています。
しかし、基本的には、
トリミングは犬向けのサービスと位置づけています。
それには、理由があります。
ひとつに、
犬には匂いや皮膚病の問題があり、
定期的なシャンプーが必要なのは周知の事実ですが、
猫はシャンプー不足による皮膚病にならないことが挙げられます。
(原発性の皮膚の細菌感染症はきわめて少ないといわれています)
また、
猫は水に濡れることを嫌う性質があります。
中には奇声をあげて発狂する子もいます。
(当院のわびすけもこの世の終わりかというような奇声をあげます)
ご自宅で一度シャンプーを試してみて、
水をそこまで嫌がらないのであれば、
年1〜2回の自宅でのシャンプーやトリミングで
たまに洗ってあげることは有用かもしれません。
当院では、そういった猫のストレスとスタッフの安全の両方を考慮し、
基本的に『鎮静下』での猫のトリミングを請け負っております。
もちろん鎮静剤を使用するリスクがありますので、
可能であれば、愛猫に対しては日々のブラッシングと
おしぼりでの汚れのふき取りなどで
対応していただきたいと考えています。
長毛種などで毛玉ができて皮膚の健康を害してしまう場合、
水で洗い流さないシャンプー剤で汚れをふきとり、
医療用カットをする
水を使用しないコースもあります。
皮膚のケアひとつとっても、
『猫は小さな犬ではない』(獣医療でよくいわれる格言)
と、いうことですね。