ペットの病気・気になる症状

適応外処方について

適応外処方とは、医薬品を承認内容に含まれない目的で使用することです。

人医療においては、保険適応であるかそうでないかが重要になってくるようです。

獣医療においては、公的に保険制度がなく、

病気ごとのお薬の保険適応は細かく定められていないため、

いずれ保険関連の大きなトラブルが起こるような気がします。

 

お薬を仕入れると、必ず添付文書という取扱説明書のようなものが付きます。

イクセロンパッチ

それは製薬会社が研究により、

適切な体重あたりの投与法や安全性、禁忌などを調査し記載したもので、

その記載にない処方は、獣医師の自己責任となります。

 

獣医療において、

人間用の薬剤を処方する場合や、

動物種において適応外である薬剤を処方することは多々あります。

これは、動物用医薬品の価格の高さ、流通・種類の少なさから仕方ありません。

そういった場合、薬剤を分割したり、粉砕したり、海外から取り寄せたりします。

それらは全て、獣医師の自己責任による処方となりますので、

万が一に関して、オーナー様に十分に説明しておく必要があります。

 

動物は人間にくらべ、サイズが小さいだけに、大変です。