動物病院には、
日常的に「感染症」にかかったどうぶつが来院されます。
人でも、
食中毒などの細菌感染症や
インフルエンザなどのウイルス感染症が
比較的身近にあることから、
イメージがつきやすいかもしれません。
しかし、
身近になりすぎて、
中には「細菌」と「ウイルス」が
ごっちゃになっているオーナー様も見受けられます。
一般的に、
細菌は、自己で増殖することが可能なため、
温度や湿度など、条件が揃えば食品などの環境中で増えることができます。
細菌感染症に対しては、
抗生剤という特効薬が効くため、比較的治療しやすいです。
(最近では効かないものも問題になっていますが…)
ウイルスは自己で増殖することができず、
宿主の細胞の核に寄生して増えます。
細菌と違い、環境中で増えることはありません。
よって、細菌のように栄養などを取り込むことがないため、
抗生剤が効きません。
特効薬がないため、結局は自分の免疫力に頼ることになります。
ウイルスの脅威に対抗するには、
ワクチンで免疫力を強化し、
感染しないように予防することがもっとも重要です。