ペットの病気・気になる症状

あなたのワンちゃんの息は大丈夫ですか?③

こんにちは!獣医師の足立です。

最近は台風が多いですね。

今回の台風は、あまり被害が出ないと良いんですが。。

 

 

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前々回は歯周病の話、

前回はデンタルケアの話をしてきました。

 

今回は、歯周病の治療についてのお話です。

 

 

歯周病の治療は、

基本的に人間の歯医者さんと同じようなことを

ワンちゃんでも行っていきます。

ただ、ワンちゃんの場合は全身麻酔をかけて処置します。

 

 

全身麻酔をかける理由としては、

  1. ワンちゃんが動かない分、スムーズに処置ができるため。
  2. 処置には多少痛みが伴うので、痛みを感じさせないため。
  3. 恐怖心を感じさせないため。

です。

 

 

 

処置の主な流れは、この3つです。

 

1 超音波によるスケーリング

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歯の表面に付着した、歯垢、歯石を除去します。

 

 

2 ルートプレーニング

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歯肉ポケット内の歯垢、歯石を除去します。

 

 

3 ポリッシング

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歯の表面を研磨することにより、

ザラつきをなくし

新たな歯垢、歯垢が付着しにくくします。

 

必要であれば、抜歯も同時に行います。

 

 

 

これらの処置は、歯周病の治療とともに、

歯周病の予防処置でもあります。

 

専門医の先生方は、

この予防処置を半年に一回

行うことをすすめています。

 

 

 

この処置のあとは

見た目もきれいになり、

口臭も一気になくなるので

飼い主様も、とても喜ばれる方が多いです。

 

 

みなさまのワンちゃんの歯は

今どうなっていますか?

 

 

もし何かご不明な点、気になる点があれば、

気軽に獣医師、もしくはスタッフにご相談ください。

病態生理に対する好奇心

僕は昔からどうぶつが好きでした。

とはいえ、みなさんの「好き」とは少しニュアンスが違うかもしれません。

 

小さい頃は「どうぶつ博士」と呼ばれており、どうぶつ図鑑を丸暗記するくらい読んだり、虫や魚などを捕まえて増やしたりするのが好きでした。

今も魚を飼っていますが、小さなアクアリウムの中で生態系を作るのがたまらなく好きです。

 

これは好きというよりも、自然に対する「好奇心」ですね。

この仕事が好きなのも、

病気がこういう原因で起こり、だからこういう症状が出て、こうしたら治る

という仕組みを理解するのがとても好きだからです。

 

こういったことを病態生理学と呼び、僕が好きな学問のひとつです。

 

病気とは、なぞなぞみたいなものなんですね。

 

 

「病気を診ずして病人を診よ」とはいいますが、僕はどちらも診たいです。

 

 

※来月より、コラムは獣医師の足立に譲り、完全にホームページの執筆から離脱いたします。

今後はフェイスブックにて執筆していきますのでよろしくお願いいたします。

当院の「痛み」についての考え

 

 

「知識」は勉強によって年齢関係なく身につけることができますが、

「経験」だけはどうにもなりません。

 

 

獣医師あるあるですが、一度自分自身が病気になると

「やった、これでこの病気になった子の気持ちがわかるぞ」

謎の好奇心が満たされることがあります。

 

 

 

僕は椎間板ヘルニアに2度なり、全く動けない程の神経性の痛みを経験し、救急車で運ばれました。

今もまだ、左足には座骨神経痛が残っています。

 

それからというもの、

どうぶつの椎間板ヘルニアの治療、

主にリハビリを勉強しました。

 

 

 

また以前、僕はモーレツな腹痛に襲われたことがあり、

「このまま死んでまうんちゃうか…」と半日トイレで丸くなっていたことがありました。

 

それ以来は「痛み」「生きるためのメンタルを粉々に破壊する」とわかり、

麻薬系の鎮痛剤を使用するための免許を取り、

痛みを取るための方法論を積極的に勉強するようになりました。

 

 

 

今までの経験から言うと、

キツイ言い方かもしれませんが、

どうぶつの感じる「痛み」は、

担当医によってかなり左右されるというのが結論です。

 

 

自分自身の「経験」を生かし、

どうぶつの受ける「痛み」という事象についてしっかり受け止め

話せないどうぶつの代わりに飼い主さんに代弁し、

痛みケアの選択肢をたくさん提案できればいいなと考えています。

 

 

「肝臓」って何するとこ?

みなさんこんにちは。

今年の血液検査の季節もひと段落してきました。

 

さて、今回は「肝臓」についてです。

結構、血液検査でこの数値が引っかかってくるどうぶつが多いんですね。

みなさんは肝臓って何するところか知ってますか?

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肝臓には、主に4つの働きがあります。

  1. 代謝:消化管から吸収された栄養素を加工する。
  2. 貯蔵:グルコースをグリコーゲンに加工してためておく。
  3. 解毒:内因性および外因性の化学物質や毒物を加工して無毒化する。
  4. 胆汁産生:脂肪の吸収や脂溶性物質の排泄に欠かせない胆汁を作る。

 

これらの機能をもつ、肝臓はまさに「化学工場」

生命維持にとって必要不可欠な臓器であることがわかります。

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どうぶつの身体にとって、大事な臓器であればあるほど、代償する機構が働きます。

つまり、多少ダメージを受けても代わりにカバーするチカラがあるのです。

しかし、裏を返せば

悪化に「気づけない」、つまり早期発見が困難だということになります。

だから健康診断って大事なんですね。

 

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、末期近くにならないと症状が出ないため、

これらの症状が出現したらキケンな状態です。

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通常、健康診断で引っかかってくる子は、

公園で変なもの食べたなどの一過性が多いのですが、

中には肝臓病が見つかったりすることもあるので、注意深くモニターする必要があります。

「心臓病」の考え方〜血行動態について〜

 

 

「心臓病」の理解を深めるためには、

「血行動態」を理解することが必要です。

 

 

心臓には、血液を全身に送り出す作用があります。

血液は、全身の細胞にとって大事な酸素や栄養素を含んでおり、

それは全身に張り巡らされた血管を通じて全身の細胞すみずみまで運搬されます。

 

 

『血管』

血液の交通路。

起点を心臓として、上り(動脈)と下り(静脈)があります。

車で遠出をしたときをイメージしてください。

高速道路のような広い道路もあれば、車の入れないような細い路地もあります。

全部、高速道路を使えば早く着きますが、個々の家々までは通っていませんよね。

この場合、

高速道路は太い動静脈

一般道は細い動静脈

細い路地は毛細血管

個々の家々はひとつひとつの細胞ということになります。

血液は、毛細血管内で酸素と栄養素を荷下ろしし、代わりに二酸化炭素と老廃物を受け取ります。

 

 

 

『心臓』

血液のポンプ

ゴムまりのような心臓と、道路のように張り巡らされた全身の血管との関係をイメージします。

ゴムまりは何が問題なのか。

道路のどこに渋滞があり、どのようにオカシクなっているのか。

そして、どうすれば目的地までスムーズにたどり着けるのかを検査によって調べる。

検査でわかれば、後はゴムまりを操り、道路を工事し、交通量を整備してあげる。

 

 

 

結局のところは、

酸素や栄養素をそれぞれの細胞まで運ぶことができれば生きることができます。

現状の血行動態を理解して、お薬の力で操るのが心臓病の治療といえます。