ペットの病気・気になる症状

病院選び

「動物病院上手な選び方2016」

という本が待合室にあります。

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なんでそんなものが待合室にあるんだ?と思われた方もいらっしゃると思います。

当院が大きく特集されているからではありません。

名前を載せるのを許可した病院にはプレゼントしていただけるようだったので、

特に何も考えず置いているだけです。(笑)

 

 

 

 

 

 

動物病院に限らず、病院選びって大事ですよね。

 

僕が、病院を選ぶときに一番重要視しているのは、

テクニックうんぬんより、

その人(医者)が信用できる人かどうか、です。

 

もちろん資格などの肩書きも大事ですが、

話してみて合うか合わないかが一番大事なんじゃないかと考えております。

つまりは人間性ですね。

 

 

 

 

 

 

僕は、あまり患者様の、いわゆる「囲い込み」には興味ありません。

なぜなら、医療とは、医師と患者とのコミュニケーションが前提としてあり成立するもので、

価値観信念が双方で理解しがたい場合、

決してうまくいくものではないと考えているからです。

 

僕自身、万人受けするタイプの人間ではないと思っておりますし、

もしそういった万人受けをする対応をしたとして、

 

来院数が増える

待ち時間が増えオーナー様に迷惑をかける

質の低下を招く/過労で倒れる

 

という結果になるのもです。

そんなこんなで話した結果、「合わないな」と思われてしまった場合は「去る者は追わず」も方針です。

ですので、新規患者様に対しては、嘘偽りない自分の考えをお示ししますので、

イデア動物病院として、しっかりとご自身に合うのかどうか検討していただきたいと考えております。

 

 

 

 

 

もし、ご自身またはご家族がご病気になったとき、

「ここなら安心」と任せれる病院は今ありますか?

 

当院は、

ペットがそんなシチュエーションのときに

頭の中に「パッ」と思い浮かぶ動物病院でありたいという思いから開院しました。

 

なので、僕を信用して大切なご家族をまかせてくれるオーナー様には

「ありがとう」の思いでいっぱいです。

 

これからも、日々全力で診療にあたりたいと考えておりますので

よろしくお願いいたします。

 

P.S ↓ 院長室のホワイトボードにはいつもこれが貼ってあります。

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最善の治療とは

元フリーアナウンサーの小林麻央さんが先日亡くなられました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

「がん」との3年弱もの闘病生活は想像に絶する戦いだったと思います。

 

ことに医療現場では、

教科書通りに診断治療を進めることが正しいのか判断に迷うことが多々あります。

それは、オーナー様の価値観や環境、経済面など、いろいろなものが複雑に絡み合って

それぞれの動物にそれぞれの適した治療があるからでしょう。

 

「がん」はそういった代表例です。

手術や抗がん剤、放射線治療などでトコトン戦っていくことが全てではありません。

痛み止めなどで生活の質を上げながら「最期を楽に」という方針でやっていくこともあります。

 

最善の治療」とは、

検査結果をしっかり説明し、医師との話し合いの上で選んでいくもの。

オーナー様がしっかり悩んで出した答えなのであれば、

それが動物さんそれぞれの「最善の治療」なのだと思います。

 

かくいう私も、現在勉強中の身です。

おそらく他人よりも挑戦の数だけは多く、

それだけに成功だけではなく、様々な失敗を重ねてきましたが、

チャレンジャーの信念として持っているのは、

「失敗を恐れず、挑戦した結果を真摯に受け止め、逃げずに責任をとること」

これだけは必ず守るように心がけています。

 

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話が変わりますが、

僕は昔から、

和を重んじる日本人ならでは?の

「自分たちの価値観から外れた特定の人や国などを集団で寄ってたかっていじめる」

風潮が大嫌いです。

(ちなみに、名前から誤解されることもありますが、私は純血の日本人です)

 

小林麻央さんや海老蔵さんも、麻央さんが亡くなられる前は誹謗中傷するコメントなども散見され、

国の行く末を不安になってしまったものです。

ベッキーさんなんかも、まぁ不倫は悪いことかもしれませんが、

そんな皆で寄ってたかって攻撃するものでもないとは思いますね。

あ、もちろん僕は不倫したことありませんよ。

 

僕自身も、群れるのが苦手なのと、周りに合わせて自分を変えるのが嫌いなので、

(社会不適合者なのかも…)

集団からあることないこと言われてそういった攻撃を受けることがありますが、

自分なりの美学を曲げずに、ブレずに、我が道を突き進んでいこうと思っています。

 

・人に合わせて生きないこと。

・「嫌われないように」と考えないこと。

・「他人からどう思われたいか」にとらわれないこと。

猫の「尿閉」

まだまだ寒いですね〜!

今季の冬も膀胱炎の猫ちゃんが多数来院されました。

冬は猫の膀胱炎のシーズンです。

 

 

猫は、なんでこんなに不便な体の構造しているのかわかりませんが、

ストレスなどで膀胱炎になりやすいうえに、

オス猫は尿道がすごく細いんです!

 

 

 

 

さぁ、突然ですが皆様にクエスチョンです。

 

 

「膀胱炎で死ぬことがある」

 

「○」か「×」か??

 

 

 

そう、

 

答えは、

 

 

 

 

「○」なんです!

 

 

 

とくにオス猫を飼育しているオーナー様は「尿閉」に注意です!

 

 

これ、学生時代はなんかの略かと思っていたんですが、

れっきとした日本語で、

「 尿が膀胱内に充満しているのに排尿できない状態」

のことを指します!

 

 

猫♂の場合は、

「膿」「砂」「石」

などが、

細い尿道によく詰まって尿閉になってしまいます!

 

 

尿閉になったら放置すると膀胱が破裂するか、腎臓がパンパンになってしまいます。

(命に関わります)

 

 

この病気、約半数が再発するといわれており、

最終的には手術になることも。

 

今季は手術まで至ることはなかったですが、

昨季は

2例でおチンチンを切って尿道を広げる手術

1例でお腹に尿道をつなげる手術

をするに至りました。

 

 

 

「頻繁にオシッコのポーズをするが出ない」など、

オシッコに関するトラブルは様子を見ないようにお願いします!

 

 

『DIC(ディーアイシー)』とは??

「ディーアイシー」というと、

医療関係者は“ビクッ”とします。

 

 

医者は、

できることなら患者の病気を治してやりたい。

これはみな考えていることだと思います。

バシッと治して「ありがとう」と言ってもらいたい。

そのために頑張って仕事をしています。

勝ち目の低い戦いをするのは誰だってイヤなものです。

なので「DIC」と聞くと、“ビクッ”とするのです。

 

 

 

「DIC」は、とても強い病魔であり、

病気のラスボスみたいなものです。

早期発見の難しい動物医療の現場では、

残念ながら遭遇することもしばしば。

 

 

 

 

 

 

日本語で略さずにいうと、「播種性血管内凝固症候群」といい

重症の基礎疾患があったうえで起こる予後不良の病態です。

 

 

 

簡単にいうと、

 

ガンや敗血症など重大な基礎疾患がある

全身で血液の凝固活性が起こる

血管内で血が固まり血栓ができまくる

血を固まらせる成分が使われすぎて逆に血が止まらない状態に

色々な臓器の血管を詰まらせ、多臓器不全の状態に

 

 

水道管が詰まりまくったら、そりゃ水は流れません。

血液が流れなかったら、そこの臓器は潰れますね。

 

 

 

 

 

診断は基礎疾患を見つけたうえで

血を固まらせる能力を検査するのですが、

DICと診断された時点で勝ち目の低い戦いとなります。

 

 

 

治療としては

原因となっている基礎疾患を治さなくてはいけないのですが、

血が止まらなくなっているうえ、

たくさんの臓器が機能していない危険な状態なので、

まず「治療に耐えれるのかどうか」が重要なポイントになります。

 

 

 

どんな病気にもいえることですが、

DICに移行してしまう前に治療。

つまり早期発見・早期治療することがきわめて大事です。

実は怖い【貧血】の話

新年あけましておめでとうございます。

開業以来、

えべっさんなど商売繁盛のお参りには行っていない院長です。

何か違和感があるんですよね〜。

動物病院の商売繁盛=患者様の病気を期待しているような…。

考えすぎなんでしょうが、

昔っから自分で納得できないことはしない頑固なモノなので、

もっと柔軟になりたいと考えています。

(まぁ3つ子の魂百までといいますし直らないでしょう)

そんなわけで、今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

では、2017年、第一回目のコラムです。

 

 

 

 

今現在、

初代りきまる6頭のワンちゃんを、

2代目の銀杏3頭のワンちゃんの命を助けています。

わび・さびは仕事をしていません。(試食が主な仕事です)

 

 

さて

 

 

なんの話でしょう。

 

 

彼らは、当院の供血犬

つまり、輸血の際に血液をいただくドナー犬です。

 

 

ヒトでは、『血が足らない患者様には輸血をする』

こんなシチュエーションが多々あります。

 

 

では、どうぶつでは?

 

 

実は、

ヒトと同様にどうぶつでも、

輸血をしなければ命を落とすような場面に遭遇することがあります。

(血液型もちゃんとあるんです!)

 

 

 

当院の供血犬の銀杏には、

採血と採血の間に『1ヶ月以上の間隔をあけないといけない』というきまりがあります。

(できればもっと空けたいんですが、そうもいかないこともあり…)

これは、赤血球が再生してくるのに、

だいたい2〜3週間の期間がかかりますので(サイズや年齢・性別などで個体差があります)

あまり頻繁に採血すると【貧血】を起こしてしまうからなんですね。

 

 

 

そうです。

前置きが長くなりましたが、

今回のテーマは【貧血】です。

 

 

 

そういうことをいうと、

決まってこうおっしゃられる方がいらっしゃいます。

 

 

 

「えっ!どうぶつにも貧血ってあるんですか??」

 

 

 

もちろん、あります!

 

 

 

 

ヒトの血管は、

すべてつなぎ合わせると地球を2.5周するそうです!

そんなからだの隅々まで配置されている血管ですが、

なんのために存在しているのか?

血液を全身へ運ぶためですね!!

血液の中には酸素や栄養がたくさん含まれており、

それらを全身へ運ぶ大事なはたらきがあります。

その大事な血液が少なくなってしまう状態。

それを【貧血】といいます。

 

 

 

だいたいの貧血の原因というのは、

おおまかに分類すると、

 

血管外に出て行っているか(出血)

どこかで壊されているか(溶血)

根本的に作られていないか

 

のうちどれかに当てはまります。

 

 

 

貧血を起こしたどうぶつを自宅でカンタンに見分ける方法は、

歯ぐきの粘膜の色を見るといいと思います。

 

貧血がひどくなってくると、

歯ぐきの色がなくなって白っぽくなってきます。

 

 

 

開院して初めてのそういった患者さまは、

忘れもしない2014年4月。

脾臓破裂のわんちゃんでした。

 

 

 

最近では、

マ(魔)ダニが媒介する『バベシア症』から

貧血を発症した患者さまがいらっしゃいました。

 

 

 

粘膜が白くなるくらい貧血を起こすと

重症度はかなり高い場合が多く、

上記の2頭も来院してすぐに亡くなってしまいました。

 

 

 

実は怖い貧血の話でした。