ペットの病気・気になる症状

イヌの糖尿病について

地域の皆様に支えられ、

もうすぐイデア動物病院は開院して一年になります。

これからも、理念を忘れずに精進していきたいと思います。

 

糖尿病は、ヒトで有名な生活習慣病のひとつですが、

イヌでもよくみられる病気のひとつです。

 

ヒトの患者のイメージとしては、肥満体型を思い浮かべますが、

イヌにおいてそのイメージは一般的ではありません。

痩せているのに糖尿病?といわれることもありますが、

そうなんです。

糖尿病になると、食べても食べても痩せるんです。

 

食べているのに痩せてきた。

水をよく飲みよくおしっこするようになった。

 

これらの症状が出ている場合は糖尿病が疑えます。

 

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http://www.royalcanin.co.jp/new/health_nutrition/health/diabetic/より引用

 

当院でも先日、失明を主訴に来院されたご高齢のわんちゃんが、

一般状態は良好とのことでしたが、

念のため健康診断もかねて血液検査をしたところ、

非常に重篤な糖尿病が見つかった例がありました。

この場合、失明は糖尿病による網膜変性と考えられました。

 

糖尿病は血液が糖でドロドロになる病気のため、

全身のいたるところに悪影響を及ぼします。

 

当院では、たとえどんな病気であっても、

高齢犬で治療を開始する場合、

一度は血液検査をしてみることをおすすめしています。

高齢の場合、元気そうに見えても、

コレステロールが高かったり、

腎臓や肝臓の数値が悪かったりすることが多く、

根本として意外な病気が隠れていたり、

代謝の衰えからお薬が効きすぎたりすることがあるからです。

 

動物は話せないことから症状がわかりにくいため、

一見、元気でも、意外なほど病気が隠れているものなのです。