病院ブログ

冬に多い「低温やけど」の危険性について!

こんにちは!

動物看護師の石田です!

 

今月に入り、急に寒さが増してきましたね。

体調を崩しやすい時期ですが、しっかり予防をして元気に年末年始を迎えましょう

♪( ´▽`)

我が家の愛犬ラッフィーは、こたつの中がお気に入りです^^

 

 

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冬になると、こたつやホットカーペット、ストーブなどの暖房器具を使う機会が増えてきます。

その一方で、わんちゃん・ねこちゃんに低温やけどが起こりやすい季節でもあります(‘Д’)

今回は、冬に多い低温やけどについて分かりやすくお話しします!

 

 

○そもそも低温やけどとは??

 

低温やけどとは、

それほど熱く感じない温度でも、長時間皮膚に触れ続けることで起こるやけどのことです。

 44~50℃程度の「ほんのり暖かい」温度でも、同じ場所が温められ続けると、皮膚の奥までダメージを受けてしまいます。

動物は毛で覆われているため、

見た目ではやけどに気づきにくいことも特徴です。

 

また、動物たちは

長時間同じ場所に留まりやすい

人よりも熱さを感じにくい

 

といった理由から、低温やけどを起こしやすい傾向があります。

 

 

○低温やけどを起こしやすい暖房器具

 

・こたつ

こたつは低温やけどだけでなく、長時間入っていることで熱中症や脱水症状を引き起こすこともあります。

中の様子が見えにくいため、気づいた時にはぐったりしているケースもあります。

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・ストーブ

天板が熱くなるタイプのストーブでは、猫ちゃんが飛び乗ってやけどをしてしまう事故が多く見られます。

 

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・ホットカーペット

シニアのわんちゃん・ねこちゃんでは、体勢を変えられず、同じ部位が温まり続けることで低温やけどを起こすことがあります。

 

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○低温やけどの症状

次のような様子が見られたら注意しましょう!

 

  • 同じ場所をしきりになめる
  • 毛が抜けてきた
  •  触ると嫌がる、痛がる
  •  皮膚が赤くなっている
  •  元気や食欲がなくなる

 

 

○やけどをしてしまった時の対処

 

やけどに気づいたら、

すぐに水で30分以上冷やしてください。

早く冷やすことで、痛みの軽減ややけどの進行を防ぐことができます。

冷やした後は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

 

 

○低温やけどを防ぐためにできること

 

  • こたつは定期的に布団を上げて中の温度を下げる
  •  中に入っている時は、片側の布団を開けておく
  • ストーブやヒーターは柵で囲い、近づきすぎないようにする
  •  ホットカーペットはカバーやタオルを敷く
  • 暑くなったら自由に移動できる環境を作る

 

 

また、暖房器具のそばに長時間いないか、皮膚に赤みや脱毛がないか日頃からチェックしてあげましょう!!

寒い冬も、わんちゃん・ねこちゃんが安全で快適に過ごせるよう、暖房器具の使い方には十分注意してあげてくださいね(*^o^*)