病院ブログ

なぜ猫を外に出してはいけないの? ~外飼いに潜むリスク~

 

6月に入り、ジメジメとした天気が続きますね。

 

昔から、「猫が顔を洗うと雨が降る」という言い伝えがありますが

うちの猫さんは毎日顔を洗うので天気予報にはなりません

( ^ω^)・・・

 

こんにちは。動物看護師の中山です。

 

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動物病院に勤めていると

外飼いの猫さん」をお見かけすることがあります。

 

 

近年では、猫の完全室内飼いを推奨する団体が増えたこともあり

「猫は室内で飼う生き物」

という考えが主流になりつつあるため

昔に比べて外飼いの猫さんはずいぶんと減っている印象ですが

 

反対に、「お家の中だけで飼うのは可哀そう…」という意見も少なからずあるようです。

 

 

一概に「外飼いはダメ!」と言われても

どうして?と思われる方も多いのではないでしょうか。

 

 

そこで、今回は

外飼いに潜むリスク」についてお伝えしたいと思います。

 

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①交通事故

現在、猫の殺処分数は年間約3万頭です。

 

対して、交通事故で命を落としてしまう猫さんは

どのくらいいるかご存じですか?

 

なんと…年間約30万頭もいると言われています。

殺処分数の約10倍も、救えたかもしれない命が失われているのです。

 

その中には外飼いの猫さんも含まれます。

 

うちの子がお家に帰ってこないと思ったら、変わり果てた姿で発見された…

なんて想像するだけで耐えられません。

 

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②感染症

以前、ブログで取り上げた「猫エイズ」「猫白血病」は

他の猫から感染する病気です。

 

1度かかると根治する方法はなく

死に至ることもある怖い病気で

実際、野良猫さんの中にはこの病気を持っている子は

少なくありません。

 

 

その他にも、マダニが媒介する

SFTS(重症熱性血小板減少症)」は

猫だけでなく人にも感染し、5人に1人が亡くなっています。

 

 

 

 

③虐待・毒餌

悲しいことに、心無い人間が動物を虐待する事件が後を絶ちません。

 

その標的に最もなりやすいのが

人慣れしている外飼い猫」です。

 

近年では、猫に向けてエアガンを発射したり

餌の中に毒物を混入するような悪質な事例も報告されています。

 

 

 

 

④殺処分

外に出て迷子になってしまった猫も、飼い主が見つからなかった場合は

殺処分の対象となってしまいます。

 

外飼い猫さんだけでなく、災害時など万が一迷子になってしまった時のために

マイクロチップを挿入しておくと安心です。

 

マイクロチップについては

以前、ブログで詳しく取り上げておりますので

興味がある方は是非ご覧ください。

 

 

 

 

⑤近隣トラブル

近年、猫の放し飼いによる近隣トラブルが増加しています。

 

糞尿による異臭、鳴き声、抜け毛、車や家財の損害など…

内容は様々です。

 

 

猫が好きな人も、そうでない人も快適に暮らせるような社会になってほしいものです。

 

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猫は自由な生き物。

 

お外でのびのびと過ごす姿は

なんとも猫らしくて可愛いですよね。

 

 

でも、お外には危険がいっぱいということ…

お分かりいただけましたか?

 

 

「お外での自由な生活」に命をかけるだけの価値はあるのか

今一度考えてみる必要がありそうです。

 

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