こんにちは!
動物看護師の猪原です。
みなさん夏の思い出はできましたか??
今年も暑すぎたので空太との旅行は秋に延期しました(笑)
クーラーの下で今日も気持ちよさそうに寝てます(^^
また夏の思い出聞かせてください♪
さて、今回のブログは『中毒』についてです。
わんちゃんねこちゃんの中毒は、みなさんがご存じのものから、身近にある植物、
生活用品でも命にかかわるものもあるので簡単にまとめてみました!
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〇 食べ物 〇
・ぶどう/レーズン
症状 :嘔吐、下痢、食欲不振など軽度のものから急性腎不全を引き起こすものまで
一般的に症状が出るのは摂取後8~24時間以内
中毒量:明確には決まっておらず、少量で中毒になる子もいれば大量に食べても無症状の子も
ぶどうよりもレーズンの方が少量で中毒を引き起こすとされています。
・チョコレート
症状 :最初の徴候は落ち着きのなさ、下痢、嘔吐、多飲、ふるえなど 重度になると高血圧やチアノーゼ、痙攣
カフェインは摂取後2時間以内に症状が出るとされていますが、チョコの場合は摂取後2~4時間後
※脂肪分が多いので少量でも消化器症状が出る場合あり
中毒量:ミルクチョコは約10g/㎏、高カカオは約2g/kgで軽度症状
・たまねぎ/ねぎ類
症状 :下痢、嘔吐などが摂取後6~12時間後に出やすく、遅れて血尿や貧血、黄疸などが出る場合も
数日経ってから重症化する可能性あり
中毒量:犬は約15~30g/kg 猫は約5g/㎏
※加熱、加工しても変わらない、スープも危険!!
・キシリトールガム
症状 :低血糖(嘔吐、痙攣、虚脱、昏睡)
中毒量:犬は約0.05g~0.1g/㎏で低血糖
ガム1粒に約0.5g~1.0g前後のキシリトールが・・・!
その他マカダミアナッツやくるみも少量で危険です!
〇 植物 〇
・ユリ(特に猫)
症状 :摂取後1~3時間以内に嘔吐、食欲不振、唾液分泌、12時間~30時間までは多尿
中毒量:一部を摂取するだけで猛毒、花瓶の水も中毒の危険あり
・ポインセチア
症状 :嘔吐、口腔内粘膜の炎症や刺激
クリスマスに飾られる事が多いのでこれからの時期要注意です!!
〇 医薬品 〇
・人体用鎮痛剤(頭痛薬)
症状 :嘔吐、下痢、貧血、胃潰瘍など
中毒量:種類によって量は変わりますが猫や小型犬であれば1錠摂取するだけで症状がでる可能性あり
〇 その他 〇
・除草剤/殺虫剤
舐めたり食べたりすると、胃腸障害、呼吸困難、神経症状などが起こる可能性あり
・保冷剤
最近は安全タイプもありますが、エチレングリコール入りが特に危険!
嘔吐やふらつき、けいれんなどが起こり、少量でも命に関わることも、、、
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中毒物質を食べてしまった可能性がある場合は
1.自己判断で無理に吐かせない
2.すぐに動物病院に電話(いつ頃、何を、どのくらい食べたか、今の症状)
3.受診時は食べた可能性のある物を持参
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わんちゃん、ねこちゃんの中毒は食べ物、植物、薬、生活用品など、身近なものが原因になる事が多いです。
いくら注意していても留守中や目を離した隙に食べてしまう事もあると思います。
「少しなら大丈夫」という油断が命に関わることも・・・
催吐処置は時間が早ければ早い方がいい(遅くても1時間~2時間)ですが、
レーズンやチョコ、キシリトールは胃内に残留することがあるため、多少時間が経過していても催吐処置が適応になる場合があります。
このブログが大切な愛犬愛猫と幸せに過ごす為の助けに少しでもなれば幸いです(^_^)v
不安な時は迷わずご相談ください(^^)//
今年も残り3か月。
毎日を大切に日々楽しんで過ごしていけたらなと思います(^^♪