暑い夏から一転、秋を感じる暇もなく、急に寒くなったこともあり
寒暖差で体調を崩すワンちゃん、ネコちゃんが多くみられますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、動物看護師の中山です。
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近年、地震などの災害が多く発生しています。
そんな中、ペットとはぐれてしまったら、自分が飼い主だとわかる確かなものはありますか?
首輪に迷子札をつけるのも勿論、有効な方法ですが
中には何日も彷徨い、首輪が外れてしまった例もあります。
そういった動物の多くは、飼い主さんの元に帰ることができず
殺処分されてしまうことも少なくありません。
そんな時に、ペットの身分を証明してくれるもの
それが「マイクロチップ」です。
今日は、そのマイクロチップについてお話したいと思います。
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マイクロチップとは、直径1.2mm、長さ10mm程度の円筒形の電子標識器具です。
中には15桁の数字が記録されており、専用のリーダーで番号を読み取ることができます。
それを動物の体内に埋め込むことで、保健所や警察、動物病院などで保護された際に
登録された情報を知ることができるので、飼い主さんの元へ帰ってきやすくなるのです。
装着方法は簡単で、専用のインジェクター(チップ注入器)を使って体内に注入します。
インジェクターは通常の注射針よりも少し太いものですが、
痛みは普通の注射と同じくらいだと言われています。
費用は動物病院によって異なりますが、当院では、本体代が5000円です。
装着後、登録申込書を記入し、登録料1050円を振り込んだら、日本獣医師会に書類を送付します。
登録完了のハガキが届いたら手続き終了です。
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実は先日、私の愛猫もマイクロチップを装着しました!
うちの猫様は強度のビビりで、元野良ネコということもあり、マイクロチップは入っていなかったので
万が一のことを考え、装着を決心したのですが、、、
インジェクターの針が、とにかく太い!!!!!!!!!!!!!(笑)
先ほど、淡々と「痛みは普通の注射と同じくらい」と書いた人間が何を言っているのかとお思いになるかと思います。
もっともなご意見です。
しかし、、、これ痛いのでは??と思われる方、私以外にもいらっしゃるのではないでしょうか!?
とはいえ、マイクロチップ装着の為に局所麻酔を使うと注射を合計2本打たれることになり、
猫様としてはいかがなものか、、、と
親馬鹿な飼い主、悩んだ結果
「歯石取りの手術で麻酔がかかってるうちにやってしまおう」という結論に至りました。
そんなこんなで、うちの猫様は眠っている間に装着が完了しました。
その後、特に痛がる様子もなく、何よりデメリットがないのが安心できるポイントです。
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私のような親馬鹿な飼い主様(失礼)で、マイクロチップの装着を検討されている方は
手術と合わせてされるのもオススメです。
勿論、避妊・去勢手術とも一緒にできますので、ご希望の方はスタッフまでお申し付けください。
※手術の内容によっては同時に行うのが難しい場合もがざいますので、まずはご相談ください。
ちなみに、2019年に動物愛護法が改正され、犬猫を販売するペットショップやブリーダーなどの繁殖販売業者に
マイクロチップの装着・登録が義務付けられました。
施工前から飼われている犬猫に対しては今のところ、努力義務とされていますが
将来的にすべての飼育動物に装着が義務付けられる日が来るのかもしれませんね。
いざという時のために、、、マイクロチップの装着をご検討ください。