病院ブログ

氏か育ちか

今日は、いつものコースを散歩中、

体重30kgのラブラドールのりきまるが、

小型犬のポメラニアンに吠えられ、逃げていました。

ヒトに例えると、ボブ・サップが子供に怯えるようなものでしょうか。

 

1865年、メンデルの法則の発見によって、

遺伝子による行動傾向について解析が進みはじめました。

一般的に、多くのレトリバー種は飼い主のみならず

見知らぬヒトに対しても友好的な性格をしていますが、

多くの柴犬は飼い主に対しては忠実である反面、

他人には攻撃的であります。

(あくまで一般論です)

これは、性格に関連する遺伝子が存在することを示唆しています。

しかし、全てが遺伝子で説明がつくほど生物は単純ではありません。

生後3~12週の「社会化期」は性格形成にとって非常に重要であり、

パピークラスの目的は、そこにあります。

また、脳の発達した高等生物は、「学習」することができます。

しつけ教室に通う目的は、そこにあります。

 

イヌもヒトも同じく、氏(犬種)か育ち(環境)かという議論に、

決着はつくはずもありません。

性格形成にとって、両者はなくてはならないものなのです。

 

名前負けはしていますが、りきまるはりきまるなんだなぁ。

2013-08-16 08.35.39