病院ブログ

あなたのワンちゃんの息は大丈夫ですか?①

こんにちは!

獣医師の足立です。

 

毎日暑いですね、

みなさんはもう夏らしいことはしましたか?

私はBBQすることが、今年の夏の目標です。

 

今月からブログを書かせてもらうことになりました。

身近な病気の話を中心に、

お話できたらいいなと考えています。

これからよろしくお願いします。

 

 

 

ご家族のわんちゃん、こんな症状はないですか??

 

    ・口臭がある

    ・歯茎の縁が赤くなっている

    ・歯に黄色い歯石が付いている

    ・鼻水が出るようになった

    ・くしゃみが多くなった

    ・歯が抜けたことがある

    ・口から出血したことがある

    ・目の下が腫れたことがある

    ・食事を片側の顎で食べる

    ・口元を気にする

 

 

もし、これらの症状のひとつでもある場合、歯周病のサインかもしれません。

 

 

 

 

みなさんは、歯周病とはどんな病気か知っていますか?

歯周病とは呼んで字のごとく、歯の周りの組織の病気です。

歯の周りの組織が歯周病菌により破壊される細菌感染症です。

 

 

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↑ 重度になるにつれ骨が溶け、歯を支えられなくなり歯が抜けてしまいます。

 

 

 

歯周病が進行していくと、、、

     ・口臭がきつくなる

     ・歯を痛がる、気にする

     ・くしゃみ・鼻水が多くなる

     ・顔が腫れる、歯肉に穴があく

     ・顎の骨が折れる

     ・心臓、腎臓、肝臓等の全身疾患に関わる                                        

 

 

 

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↑ 歯の根本の炎症が進むと、皮膚に穴が開きます。

 

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↑ 重度の歯周病です。

この状態で手術すると、ほとんどの歯を抜かなくてはいけません。

 

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↑ 骨が溶け、骨折してしまうと

ごはんが食べられなくなります。

 

 

 

このように、歯周病は歯だけの問題ではなく、体全体に関わってくる病気です。

進行していくと、

『ごはんを食べたそうにするけど、歯が痛くて食べれない』

など、動物の生活の質を著しく落としてしまいます。

 

 

 

 

歯周病は最近では、

     9ヶ月齢から歯周疾患が始まる

     3歳以上の犬、75%がかかっている

     7歳以上の犬、100%がかかっている

     大型犬より、小型犬で多い

と言われています。

 

 

 

この罹患率100%という病気は、歯周病以外の病気ではありません。

下痢になったり、皮膚炎になったりするとみなさんは治療しに病院に行きますよね?

歯周病も同じように治療が必要な病気です。

 

もし一緒に暮らしているわんちゃんで、

気になる点や、歯を見てほしいなどありましたら、

お気軽に獣医師、もしくはスタッフにご相談ください。