病院ブログ

おすすめの保湿剤ありますか?

みなさんこんにちは。

獣医師の長崎です。

前回はスキンケアに関する内容で、シャンプーについてお話しました。

今回は保湿についてお話させて頂きたいと思います。

 

保湿剤は私たちヒトにとっては、非常に馴染みのあるものだと思います。

化粧水や乳液は、保湿のためによく使われますよね。

犬にとっても、保湿はお肌のトラブルに有効です!

 

ではオススメの保湿は何でしょう?

 

この質問に対して、「この保湿剤がオススメですっ!」と答えられると簡単なのですが、一概にそうとは言えません。

 

 

まず保湿剤には、どのような種類があるのかを図で見てみましょう。

 

 

保湿イラスト.001

保湿成分の働きは、大きく分けて4種類あります。

ワセリン、スクワランは皮膚に塗ることで皮脂を補い、水の蒸散を防ぎます。

グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲンは水を引きつけます。

セラミド、フィトスフィンゴシンは細胞間脂質を補います。

それによって水分を蓄えて保湿すると同時に、細胞間を隙間なく埋めることで外部からの刺激(アレルゲン等)の侵入を防ぎます。

尿素、乳酸は角質細胞に水を含ませます。

 

これら保湿成分の働きを理解した上で、その子のお肌の状態に合わせて、保湿剤を使い分けることが大事です。

 

 

例えば、アトピーや乾燥肌の子は、角質が弱く、皮脂が少ないです。

そのため角質に水を含ませる尿素等は、角質が弱くなるのでオススメできません。

セラミドとヒアルロン酸、ワセリン等を併用すると保湿効果が期待できます。

 

皮膚がベタっと脂っぽくなる脂漏症の子には、

皮脂を補うワセリン等はオススメできません。

角質に水を含ませる尿素等を使用すると保湿効果が期待できます。

 

また保湿剤は、その基材によっても特徴が異なります。

その保湿剤が軟膏なのか、クリームなのか、ローションなのかで、

皮膚への刺激の強さ、馴染みやすさ、効果の持続時間等が変わります。

それを踏まえて、お好みで使い分けて下さい。

保湿イラスト.002

 

また 保湿剤は頻回に継続することが重要です!

一回で劇的な変化は得られないかもしれませんが、続けることで徐々に効果を期待するものです。

お肌の状態を観察しながら、お肌に合ったものかどうか見極めて行きましょう。