病院ブログ

【院長】インフォームドコンセントの難しさ

スタッフブログが活性化してきました。

いい傾向です。

画像をふんだんに用いることで、見やすくて、

イメージとして頭に入りやすい良いブログができます。

漫画と小説の違いでしょうか。

僕は、小説のほうにシフトしていきたいと思います。

 

ところで、もうすぐ開院一ヶ月を迎えようとしている当院ですが、

予想とは違い、セカンドオピニオンの相談がよくあります。

 

先日も、近医において、検査結果を含めた総合的な判断として、

初診にて予想だにしなかった重い病名が複数並び、

余命宣告までされたとのことで、

セカンドオピニオンを求めて来院された方がおられました。

この件について、以前、考えさせられることがありました。

 

実は、私は、前の勤務先において、

「中先生は、はっきりと言うから、好き嫌いがわかれる」と、

オーナー様に教えていただいたことがあります。

 

これは、それまでの自分の中では思ってもみなかったことで、

検査結果を踏まえた所見・病名を率直にオーナー様に話すことが、

常に最善の結果を生むとは限らないということがわかりました。

 

確かに、自分の子供を初めての病院に連れて行って、

想像もしない重い病名がいくつも並べられると、

精神的にまいってしまいます。

そのオーナー様も、焦燥されているご様子でした。

 

医師と患者との相性というのは、どうしても存在し、

万人に合う性格は存在しないこともわかります。

しかし、話し合うことと、動物とオーナー様の背景を知ることで、

最善の方法を模索することはできます。

 

開業にあたり、コミュニケーションの手法に重点を置いて勉強しました。

スタッフには、そのあたりを方針として、しっかりと伝えてきたつもりです。

 

特に、一次診療(ホームドクター)では、時間をかけた信頼関係の構築は、

最も大事なもののひとつと考えています。

医者が最善と思うことを押し付けるのではなくて、

オーナー様の考え方に合わせた治療方針を考えるというのも、

大切なことなのかもしれません。