病院ブログ

【院長】4月を振り返って

4月は、フィラリア・ノミダニ・ワクチンの

健康診断シーズンだと思っていましたが、

なんせ、病院らしく、病気の患者様が多い

手術の多い月でもありました。

一般的な避妊去勢手術に加え、

膀胱切開・尿道結石摘出術、脾摘、腸管切除吻合術、

口腔内腫瘍摘出術、体表腫瘍切除術、

肝生検、鼠径ヘルニア整復術を行いました。

 

1kg台の犬は手術できない?

高齢犬は麻酔をかけれない?

ある程度のリスクはあれど、

基礎疾患の有無を精査して、慎重に麻酔法を選択すれば、

必ずしも不可能ではないと考えます。

数十gしかないハムスターや小鳥、

動きと同じで効きの遅いカメなどエキゾの麻酔に比べれば・・・。

 

輸血症例も2例。

1例目の脾臓腫瘍破裂の症例で間に合わなかった悔しさをバネに、

2例目の血友病もしくはフォン・ウィルブランド病疑いの症例では、

京都市まで供血犬を連れ、血液採取に向かい、

結果、輸血を行い、命を救うことができました。

将来の3例目においては、院内で迅速に輸血を行うため、設備を整えています。

僕には、心に決めていることがあります。

一度、闘って、負けた病気に対しては、必ず何らかの改善策を考え、

次回、その病気に対し、復讐するということです。

去年流行ったドラマの主人公みたいですが。

「倍返しだっ!」(ドラマは観ていません)

 

次は、高齢犬や、高度医療を求めるオーナー様が多いことから、

免疫力低下の症例の治癒力促進のため、「PRPゲル」という

自己血漿、血小板を利用した再生医療に取り組もうと考えています。

動物自身の血液を利用するため、比較的安価で、局所に

サイトカインなど各種成長因子の補充を行うことが可能です。

 

病院内もいろいろ変わりました。

 

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テレビの下に、物販コーナーができました。

動物に対する知識向上のため、獣医学DVDの貸出も行っております。

 

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第二診察室の横には、サンプルコーナーができました。

 

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猫待合の端っこにいろいろものが増えました。

 

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トイレ外にインジケーターが、中にポスターが設置されました。

 

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大きなフランスゴムの木をいただきました。

夜にはライトアップされてキレイです。

横の手指消毒器の大きなノミダニが生理的に気持ち悪いです。

開院して間もないのに、すでにたくさんノミダニ寄生の症例を診たので、

啓蒙のため、仕方ありません。

 

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受付横には、おやつスペースができました。

治療には、自宅におけるしつけホームケアが重要なものがあります。

常同症や、歯周病などがその代表例です。

おやつは、ホームケアに慣れてもらうためにごほうびとして用います。

もちろん、メーカーは厳選し、低アレルギーで嗜好性の高い、

質の良いおやつだけを扱っています。

(あくまで、病院ですから)

 

公園スペースも、いろいろ変わっています。

あとは、実際に見て、変化を発見してみてください。

常に変化し続けていく企業でありたいものです。

 

さて、5月はどうなることか。