私は、学生時代、人間の200床ほどの総合病院で
事務員の仕事をしていたことがあります。
そこでは、動物医療の先をゆく様々な医療サービスが提供されており、
そのひとつに、「おくすり手帳」のサービスがありました。
お薬は、病気を治すために、動物の体に大きく作用をもたらします。
しかし、お薬には、良い主作用だけではなく、悪い副作用もあります。
その副作用は、他の薬と合わせて服用すると、強くなるものもあります。
人医療の場合、一般的に、投薬歴や薬剤アレルギーなどを記録した冊子を
「おくすり手帳」として渡されます。
しかし、獣医療においては、このようなサービスはまだ一般的ではありません。
当院の診察においても、初診時の症例においては投薬歴を確認しますが、
何を飲ませているのか、具体的な投薬内容をご存知ない方もいらっしゃいます。
そこで今回、当院では、より良い医療サービスを提供すべく、
おくすり手帳の記帳サービスを開始します。
やり方は、至って簡単です。
受付の際、診察券とともにおくすり手帳を提出していただければ、
お会計の際に獣医師がお薬の内容を記帳してお返しします。
(記載内容は、日付、薬の名前、投薬量、回数、日分です)
記帳に関して、人医療は薬剤情報提供料として診療費に加算されますが、
当院は、現状では費用負担なしのサービスとします。
実は、おくすり手帳自体に動物用のものがなく、検討段階のままストップしていたのですが、
今回、意見箱に届いた一通のメールから、再度検討させてもらうことになりました。
先日、人間用のものを取り寄せ、検討し、動物用としても代理可能と判断させていただきました。
当院の受付でも購入可能です。
当院では、これからもより良い医療サービスを追求してまいります。
よろしくお願い致します。