病院ブログ

シャンプーよもやま話

こんにちは獣医師の長崎です。

最近は一段と朝晩の冷え込みが厳しくなりました。

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最近はわが家のリクも暖かい場所からなかなか動こうとしません。

 

寒い冬は乾燥の季節と言われ、お肌にとって厳しい季節となります。

私たちが化粧水やハンドクリームなどのスキンケア用品を使い、肌荒れ対策をするように

動物もスキンケアが重要です。

 

なかでも犬はヒトより肌がデリケートであり、皮膚のトラブルが多いです。

しかし皮膚病は、抗生剤やステロイドなどの薬剤に頼ることなく、スキンケアで症状を改善できるケースも多くあります。

 

 

今回は犬のスキンケア用品の中でも、

シャンプーについてお話しさせて頂きます。

 

皆さんは自分が使っているシャンプーの成分を把握していますか?

 

シャンプーの目的は皮膚や髪の洗浄ですね。

皮膚の汚れの大部分は、皮脂とアレルゲン等の外界からの付着物です。

その汚れを落とすため、シャンプーには界面活性剤が含まれています。

その界面活性剤(洗浄成分)によって、シャンプーの性質が大きく変わるので、是非一度ご自身のシャンプーの成分を確認してみて下さい。

 

下の表はシャンプーの成分とその性質についてまとめたものです。

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ちなみにパ◯テーンやア◯エンスなど私たちがよく耳にする市販のシャンプーは、ほとんど高級アルコール系のシャンプーです。

 

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*画像は転載しました。

 

何でもそうだと思いますが、身体(皮膚)への優しさと価格は比例します。

一概にこのシャンプーが良い、悪いと分類するのではなく、

色々ある中で自分の肌に合い、なおかつ価格と折り合いのつくちょうど良い物を見つけることが個人的には大事だと思います。

そのためにも自分で成分を見れば、このシャンプーは大体どういう性質のものなのか、

また価格と品質が見合った物なのかどうかを見極める眼を持ちたいと私自身感じております。

 

これまでヒトのシャンプーを例に挙げてお話しましたが、

犬の皮膚にも、この界面活性剤の話は当てはまります。

むしろ犬の方が皮膚がデリケートな分、その影響は色濃く出やすいです。

 

アトピーや脂漏症など皮膚病にも様々ありますが、

肌質がカサカサなのかベタベタなのかで選ぶシャンプーは異なります。

また冬は肌が乾燥しますが、夏は皮脂が多くなるなど季節によって選ぶシャンプーが異なる場合もあります。

 

当院のトリミングでは、

皮膚病の子にそれぞれに合わせた薬用シャンプーを選択することは勿論、

季節に応じてその子の肌の状態を見ながら使うシャンプーを相談させて頂くことも可能です。

 

 

最後に犬のシャンプーのやり方について述べているURLを記載しておきますので、初めて犬にシャンプーする方は参考にしてください。

http://www.virbac.jp/product/howto/shampoo.html

 

ポイントは

しっかり泡立たせること。

皮膚をゴシゴシしないこと。

成分をしっかりと浸透させること。

だと思います。

 

それでは、みなさん今年一年お世話になりました。良いお年をお迎えください!